ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が２日、FWフェルナンド・トーレスの入団会見で、MFジャコモ・ボナヴェントゥーラやMFマルコ・ファン・ヒンケルの獲得について言及した。

「ボナヴェントゥーラ獲得は、この29年のマーケットで最も奇妙なことの一つだった。８時の時点で、我々は（ジョナタン・）ビアビアニーと（クリスティアン・）ザッカルドのトレードが実現したと思っていたんだ。だがそうならず、ボナヴェントゥーラというアイディアが出てきた」

「選手は別のところに向かっていたが、すでにミラノにはいたんだ。彼の運命はミラノ（インテル）に向かっていたからね。アタランタの会長も、選手も、彼の代理人もいた。それでウチに来てくれと言ったんだ」

「メディカルチェックはやっておらず、アタランタのドクターに、ミラノの別のクラブにデータを送ってくれと言った。そして最後にはうまくいったんだ。（アデル・）ターラブ？　彼は復帰を望んでいたが、我々はボナヴェントゥーラを選んだんだよ」

「ファン・ヒンケルは我々の誘いに抵抗していた。ある時点で私は最後通牒を出したよ。ただ、彼がウチに来たくなかったわけじゃない。彼はとても素晴らしいタレントで、チェルシーでレギュラーにも慣れると考えていたんだよ」

「だが、偉大な監督である（ジョゼ・）モウリーニョは、８カ月ストップしていた彼がミラノでプレーするのは良いことだと考えているんだ。どうやって本人を説得したか？　２人のマークをつけた。（ナイジェル・）デ・ヨングとＦ・トーレスだ。そして最後にファン・ヒンケルはイエスと言ったんだよ」

マーケットについて採点はしなかったガッリアーニ代表取締役だが、批判にはこう話している。

「（ブライアン・）クリスタンテは移籍を望んでいた。すべてはそこから生まれたんだ。彼にはレンタル移籍を提案したが、本人が望まなかった。彼が最高の選手になることを願っている。我々はいずれにしても若く、だが経験もある選手を獲得した」

「我々は若手とベテランをミックスするマーケットをしたんだ。それに、フリーで獲得することの何が問題になるんだ？　例えば、ディエゴ・ロペスに2000万ユーロ（約27億6000万円）を支払ったら優秀なのか？　いつ、優れた選手を獲得できるかを理解する能力が必要なんだ。アレックスはそうだった、PSGでレギュラーだった。ほかにも例はある」