死産した赤ん坊や生後間もない乳児の遺体を粉末状にして作られたカプセルが、存在が発覚した2011年以降も海外から密輸されていることが分かった。韓国の仁川空港税関が31日、明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 仁川空港税関によると、12年の1年間で摘発された違法な健康補助食品は、合計1715件(486キログラム)に上った。うち胎児の遺体で作られたカプセル、通称「人肉カプセル」は47件、押収されたカプセルの量は2万663個だった。11年の摘発数(21件、1万2324個)の約2倍で、13年もすでに3235個が摘発された。

 人肉カプセルはすべて外国人が自身で服用、または韓国内に住む知人に渡すため、携帯品や国際郵便で持ち込んでいた。摘発された違法な健康補助食品は、犬肉を粉末状にした犬肉カプセル、コブラ、幻覚症状を引き起こすヒキガエルのエキスなどもあった。中でも犬肉カプセルは初めて確認された。

 人肉カプセルは中国から韓国に流入し、万病に効くとしてソウルの薬剤市場でヤミ取引されているという。11年に韓国の月刊誌が報じ、国内外に大きな衝撃を与えた。(編集担当:新川悠)