いよいよ12月から本格的な就職活動が始まります。
今は、子どもの就活にご両親が首を突っ込む時代。「親が関与することではない」といった批判もありますが、実は、内定が出る子の共通点は、家族で育めるような「当たり前のこと」なのです。
その「当たり前のこと」をまとめたのが、『内定の常識〜就職活動前に知っておきたかった52のこと』です。本連載では、本の内容を親が実践しやすいように「就活力を上げる言葉がけ」にアレンジし、5回にわたりご紹介します。これをきっかけに、親子で就職活動について話し合う機会が生まれると幸いです。

 内定が出ない子の共通点。それは、「約束を守る」「事前に相手を調べる」「相手の話を聞くことができる」など、社会人からすれば簡単なことができていない子たちです。最近ではそれが出来ないために、就職活動がうまくいかない学生を見かける機会が増えてきました。

 なぜ「当たり前のことが重要なのか」。最近では、それを説明することから始めないといけないため、大学側やキャリアコンサルタントだけではサポートしにくい状況になっているそうです。

 また、最近の学生の共通点として見られるのは、「自己肯定感が低く」「働く意欲がない」こと。これらは、一番近くで子どもを見てきた親が自信をつけてあげたり、働く意義を示してあげることが必要です。

 とはいえ、あまりにもサポートしすぎると過保護になり、子どもの「自主性」をなくしてしまうので、その点は要注意です。

 社会人と接するうえで、「当たり前のことができること」。それを私は「内定の常識」と呼んでおり、今年の春に『内定の常識〜就職活動前に知っておきたかった52のこと』を出版しました。

 本を読んでくれた学生からは
「『なぜ当たり前のことが大切なのか』疑問がありましたが、本を読んで思わず納得。早く知れてよかったです」
「テクニックに走る就職活動本と一線を画している。何度も読み返したい」
と好評を頂いております。要するに、学生も「なぜ」が分かれば、その重要さを納得してくれるのです。

 では、これから紹介する質問を使って、家族で一緒に内定への一歩を踏み出しましょう!


就活力を上げる言葉がけ(1)「待ち合わせをするとき、何分前に到着したらいいと思う?」

 たまに学生が電車のトラブルで遅刻する光景を見かけます。そのとき、社会人であれば、事前に連絡して真っ先に「お詫びの気持ち」を伝えるかと思います。

 しかし、学生の場合、「自分のせいではない」と思っているためか、ただ「電車が遅れてしまいました」と説明する人が多く、私との面談でも、待ち合わせ時間すぎても、お詫びの言葉もなく、平然としている学生もいます。

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