野田佳彦首相は2日、記者会見で在任期間中は中国と韓国の反発が強い靖国神社を公式的に参拝しない意向を表明した。韓国メディアは野田首相の関連発言を取り上げつつも、個人での参拝に懸念を示した。

 韓国メディアは野田首相の発言に高い関心を示し、主要メディアを含む多数のメディアが一斉に報道。その上、野田首相の「これまでの内閣の路線を継承して、公式参拝はしない」との発言は含みを持つと指摘。

 野田内閣として参拝はしないと明言したが、「小泉純一郎前総理と同様、個人でも参拝しないとの意味が含まれているかどうかは明確ではない」「個人資格では参拝する可能性があるのか、少しあいまいだ」などと伝え、個人での参拝を否定したわけではないと懸念を示した。

 野田首相の「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」との発言は、韓国では野田首相を象徴する発言となったようだ。関連報道のほとんどが同発言に触れており、さらに8月15日にも基本的な見解に変わりはないと述べたことも併せて取り上げている。(編集担当:金志秀)