レアル・マドリーは13日のCLでトッテナムを退け、ベスト4進出を決めた。

ところで、マドリーの選手はもう一度警告を受けたら次回出場停止処分となる、いわゆるリーチの選手が多かったため、ジョゼ・モウリーニョ監督はアシスタントコーチ陣から、4−0で勝利したトッテナムとのファーストレグでわざとイエローカードをもらわせたらどうかと提案されたという。そうすれば、ホワイトハートレーンで行われるセカンドレグは出場停止となるが、準決勝は全員がカードの心配なくプレーできるからだ。

しかし、モウリーニョ監督はそうせず、結局、セカンドレグでイエローカードを受けたカルヴァリョは準決勝のバルセロナ戦ファーレストレグは出場停止となり、他の選手はリーチの状態のままである。

「モウリーニョがイエローカードを帳消しにすることができず、他の監督ができる理由を調べたほうがいい」とモウリーニョは、名前は挙げなかったが、明らかにライバルの指揮官について語った。

モウリーニョ監督は12月のCLグループリーグでシャビ・アロンソとセルヒオ・ラモスに故意にレッドカードをもらわせ、次の消化試合に出場停止になるよう仕向けたとして、UEFAから1試合のベンチ入り禁止処分を受けた。その際、今後3年間に同じようなことをしたらさらに1試合のベンチ入り禁止処分となると言い渡されている。

モウリーニョ監督が前述の発言で示唆したのは、バルセロナのペップ・グアルディオラ監督のことである。

バルサのイニエスタは、4月6日のシャフタール・ドネツク戦ファーストレグで警告を受けたため、12日のセカンドレグに出場停止になった。このため、準決勝には何の心配もなく出場できる。また、国内リーグでもバルデスとブスケツはビジャレアル戦の遅延行為でイエローカードをもらい、下位のアルメリア戦に出場停止となったため、今週土曜日のマドリー戦には出場できる。

モウリーニョ監督は、「チームによってはイエローカードを帳消しにできるところもあれば、できないところもある。そして、我々は後者なんだ」と話した。