素晴らしいタレントというだけでなく、リバープレートにとっては赤字を減らすための“小さな宝石”と言えるだろう。同クラブに所属する1992年生まれのファンタジスタ、FWエリック・ラメラはこの1月に移籍する可能性がある。だが、彼を獲得したいクラブは、1200万ユーロ(約13億円)を支払わなければならない。リバープレートのダニエル・パサレラ会長が、彼の争奪戦を激しいものとしようとしているのだ。

ミランがオファーしたのに続き、バイエルン・ミュンヘンも同選手の獲得に動いた。パサレラ会長自身が友人であるバイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ代表取締役に、この小さな宝石を逃さないように説得したのだ。だが、リバープレートと関係のある代理人たちは、インテルやレアル・マドリーともコンタクトをとっており、関心は示されている。それでも、1200万ユーロという要求額にはまだ程遠い段階だ。

しかし、ラメラは本当に優れた選手で、その能力やスピード、ゴールセンスは、レアル・マドリーMFカカーを思い起こさせる。ただし、カカーと違って利き足は左だ。このタレントはどのクラブへ行くことになるだろうか。

一方、チリにいる新星は、ウニベルシダ・デ・チリに所属する23歳のMFフェリペ・セイムールだ。同選手はすでにヨーロッパへ向かう準備ができている。チリではそのポジション(レジスタ)やテクニックから、ローマMFダビド・ピサーロの後継者と考えられている選手だ。

同選手にはフィオレンティーナ、ウディネーゼ、ジェノアが関心を示しており、それぞれが良い関係を築いている。移籍金は200万ドル(約1億7000万円)前後と見られ、比較的手ごろな価格だ。ただ、スポルティングとポルトというポルトガルの2クラブも関心を示しており、イタリア勢は獲得したければ早く動かなければいけない。

最後に、ウルグアイの若きストライカーもご紹介しておこう。先日200万ユーロ(約2億2000万円)でベッラ・ビスタからペニャロールへ移籍した1991年生まれのFWフェデリコ・ロドリゲスだ。ナポリFWエディンソン・カバーニの若きころを思い起こさせるロドリゲスには、サンプドリアとナポリが2カ月前から関心を抱いている。

閉幕したばかりのウルグアイリーグで10ゴールを記録したロドリゲスを獲得するには、少なくともペニャロールへ移籍したときよりも100万ユーロ(約1億900万円)を上乗せしなければいけない。だが、カバーニやMFワルテル・ガルガノが所属するナポリは、ウルグアイ人選手を増やしたいと思っているだろう。