韓国環境部は12日、竹島周辺海域にアシカが生存していないとする環境生態研究所の研究結果を発表した。韓国メディアは、「日本による乱獲で『独島アシカ』の生息数が激減した」との見方を示した。

 韓国では2008年から竹島周辺地域に生息していたアシカの生体数回復に向け、竹島と鬱陵島(ウルルンド)、日本海などの周辺海域でアシカの生息実態調査を実施していた。アシカの調査が行われていなかった北朝鮮やロシアの海域でも、調査を行ったが、依然として生息は確認されていないという。

 ニホンアシカは19世紀末まで竹島周辺の日本海に2〜3万匹ほど生息していた。韓国メディアは「1904年、日本政府の許可を得て、竹島漁猟会社が乱獲をはじめ、1950年代までに1万6500匹を捕獲した」と伝え、日本の乱獲がアシカの絶滅状態をもたらしたとの見解を示す。

 ニホンアシカは72年、北海道で捕獲されたのが最後の生存個体として記録されている。日本は91年に絶滅を宣言しており、韓国政府は1998年になって絶滅危惧(きぐ)種に指定した。日本とロシア海域での確認ができなかったため、韓国環境部は近くアシカの絶滅を宣言するとみられる。

 韓国では、竹島周辺に最後まで生息していたことで「独島アシカ」と呼ばれている。韓国メディアは「独島の名物アシカ、どこにも発見されず…絶滅宣言」「独島アシカ、日帝の乱獲で絶滅宣言目前」などと題し、同話題を報じている。(編集担当:永井武)



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