アーセナルMFセスク・ファブレガスはバルセロナへ行くことを望んでいる。そして、ワールドカップ(W杯)の前までに去就問題を終わらせようと考えている。アーセナルのキャプテンを務める彼にとって、一つもトロフィーを獲得できないままでいるには、5年間は長すぎるのだ。

セスクはアーセン・ヴェンゲル監督からのいつもの約束にうんざりしており、具体的な努力を求めている。つまり、ガナーズを飛躍させられる選手たちを獲得し、重要な何かに勝つということだ。そうならない場合、彼にはバルセロナへの扉が開け放たれるだろう。かつて若かりし頃に巣立ってから、いつかは戻って来ると約束していたクラブに…。

“その時”は本当に近づいているようだ。英紙『ミラー・スポーツ』の中で、セスクは次のように話している。「僕はW杯の前までに自分の未来を決めたいと思っている。これだけの大会を完全に集中せずに戦うことはできないし、移籍の噂に気をそらされたくないからね」。

セスクがアーセナルと2014年までの契約を結んでおり、彼が何度となく「ロンドンでハッピーだ」と言ってきたのは事実である。しかし、リーガ優勝の具体的な可能性を持つバルサを見て、まったくジェラシーを感じないわけではないのも確かだろう。特にこの数日、バルサ移籍が騒がれているならなおさらのことだ。

「彼らがトロフィーを掲げるのを見ると、ここ(バルセロナ)に戻ってきたいという強い願望が生まれる。かつて僕はこの選手たちと一緒にトレーニングしていたんだからね。だからこそ、バルセロナに戻りたいんだ。ただ、彼らが僕を望んでくれるかどうかは、また別の話だよ」