史上最凶のヒールがここに誕生 天才運び屋フランクの運命は？
今回、冷静沈着なプロの運び屋フランク・マーティンは、何者かに襲われ、気絶している隙に手首に特殊なブレスレットを装着されてしまう。このブレスレットは、愛車から20メートル離れると爆死、容易には取り外すことが出来無い恐怖の罠だ。「これは配達ではない。ミッションだ」と、自らの目的の為にフランクを絶体絶命の状況に陥れたのは、謎の依頼人ジョンソン。フランクは依頼品である"赤い代物"と助手席に謎の赤毛の女を車に乗せ、マルセイユ、ミュンヘル、ブタペスト、そしてオデッサを駆け抜け、壮大な陰謀に立ち向かっていく――。
シリーズ最高傑作との呼び声が高い本作において、一際強い存在感を放っているのが、謎の依頼人ジョンソン役のロバート・ネッパーだ。ロバート・ネッパーは、1959年アメリカ合衆国オハイオ州出身の俳優であり、キアヌ・リーヴス主演映画「地球が静止する日」などに出演している。そんな彼を一躍スターダムに押し上げたのは、2005年より放映開始された米人気ドラマシリーズ「プリズン・ブレイク」だ。無実の罪で死刑判決を受けた兄を救うため、脱獄計画を着々と進行させる主人公の傍らで、残忍で白人至上主義のティーバッグ役を怪演し、新しい悪役像を世に知らしめた。
悪役を演じることについて、ロバート・ネッパーは、「『プリズン・ブレイク』でも本作でも適役を演じる時は"善人のように悪者を演じろ"という恩師の言葉を思い出す。自分の行動は正しいという気持ちがなければダメだ」と自らの哲学を話している。「エレガントな外交官のイメージでジョンソンを演じたよ。汚い仕事に手を出し、自国のために人を動かし、人を殺す。僕は自分と正反対のものを演じるのが大好きなんだ」とコメント。教養があり、冷静で感情を出さないジョンソンの不気味な姿は、観客を惹きつけて離さない。
そんな彼の熱演に対し、フランクを演じたジェイスン・ステイサムは「大物でクセのあるイヤな悪党であればあるほど、フランクを追い込む状況も過酷になるんだけど、彼は実に素晴らしい俳優だからお互いにハードルが上がったよ」と話し、切磋琢磨して撮影に挑んだエピソードを披露。また「トランスポーター コンプリート マニュアル」映像のナレーションを担当した郷ひろみも「『プリズン・ブレイク』を見た時に、『どうしてこういう悪そうな人がアメリカにはいるんだろうな』と思いました。まさに悪役なんですよね。その彼が、本作ではなんと最凶の悪役で登場！ 素晴らしいですね」と絶賛している。
先月実施した本作の試写会アンケート「悪役が似合う俳優と言えば、誰だと思いますか？」に対し、ヒース・レジャー、ジャック・ニコルソンなどの数々の名優を抑えロバート・ネッパーが見事1位に選ばれた。その“悪の輝き”は今後ますます注目を集めることになりそうだ。ディオールの黒スーツに身を包み、常に乱れることなくアクロバティックな活劇を披露するクールガイ、フランク・マーティンを執拗なまでに追い詰めていくジョンソンの姿に、ぜひ最凶のヒール誕生の瞬間を感じて欲しい。
・映画「トランスポーター3 アンリミテッド」特集
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