セリエA第20節(最終日)が各地で行われた25日、首位インテルはホームでサンプドリアと対戦し、1−0勝利を収めた。勝ち点を「46」に伸ばしたインテルは、2位ユベントスとの差を再び「3」ポイントにした。

 前半40分、インテルのジョセ・モウリーニョ監督がチェリ主審に抗議したとして退場処分に。それ以外にも前半に6枚ものイエローカードが乱れ飛ぶ荒れ試合となった。試合は前半ロスタイムに、DFマイコンのピンポイントクロスをFWアドリアーノが左足で合わせてインテルが先制。虎の子の1点を守りぬいたインテルが、死闘の末にサンプドリアを下した。

 退場処分のモウリーニョ監督は「あの主審の名前を忘れることはないだろう。ハーフタイム中に彼のもとに行き、間違えた解釈をしていないか?と確認した。彼が大きなプレッシャーを抱え、苦しんでいたようにも思えたので、『何かに脅えているのか』と確認したかっただけだが。もう少し経験豊富な審判を選出してもらいたかった」と苦々しくコメントした。

 モウリーニョ監督は続けて「インテルが1−0勝利を飾った21日のイタリア杯のASローマ戦で、(得点機に)サムエルが10cmオフサイドだったことがイタリア中で悲劇として語られているようだ。しかし、(今節の)ナポリ対ASローマ戦を見たが、(ASローマDF)メクセスの先制点は20cmオフサイドだったよ。24日のユベントス対フィオレンティーナ戦でも判定ミスは明らかだった」と説明。

 サンプドリア戦については「苦しんだ末に勝利を収めるという展開は、好きだ。センターバックの2人(サムエルとキブー)の負傷交代や私の退場など、様々なアクシデントに見舞われた。今日の勝利は重要だった。サムエルとキブーを欠いた後半は特に苦戦を強いられた。試合が終了することはなく、苦しい時間帯が続いた。それにしてもロスタイム6分は尋常ではない」と振り返った。