【UFC91】MMAの真実=クートゥアー×レスナー、いよいよ激突
2006年5月に行われた『UFC59』マット・ヒューズ×ホイス・グレイシー戦を上回り、PPV視聴者が120万人を超えるとダナ・ホワイトが高らかに宣言した『UFC91』が、いよいよ今週末の15日(土・現地時間)にラスベガス、MGMグランドガーデンアリーナで開催される。
そのメインイベンは、言わずと知れた鉄人ランディ・クートゥアー×元WWEスーパースター=ブロック・レスナーだ。昨年8月のUFC世界ヘビー級王座防衛戦後、皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードルとの対戦を目論み戦線を離脱。契約不履行でズッファに訴えられ、敗訴をすると、M-1グローバルやアフリクションでのヒョードル戦を諦め、UFC復帰を決心した。
MMAデビューは1997年5月、その時点で既に30代半ばだったクートゥアーは、今年45歳という年齢に達した。UFCヘビー級王座を3度、ライトヘビー級を2度獲得したMMAの生きる伝説だが、1年以上も実戦から離れていた上、誰もが年波による衰えを危惧している。
しかし、「今も強くなり続けている。衰えを感じたことはない」という彼は、今回の一戦にスーパーヘビー級のレスラーを複数用意し、レスナー対策を行ってきたという。
一方、2007年6月の『Dynamite!! USA』でMMAデビューを果たしたレスナーは、今年2月のUFCデビュー戦で、フランク・ミアのヒザ十字固めに敗れたものの、そのフィジカルを活かした圧力のあるファイトは、冷ややかな眼で彼のファイトを見ていた者達の考えを改めさせた。
“MMAでも十分に通用するのではないか?”。そんな見方がされるようになったレスナーは、8月にヒース・ヒーリングに判定勝ちをしたことで、この日の世界挑戦を手にした。一発のパンチでヒーリングをふっ飛ばし、さらにプロレスラー時代を思わせる突進。その後もテイクダウンからバックコントロールで試合を支配し続けた。
正直なところ、『UFC90』でジュニオール・サントスにKO負けを喫したファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦しても、勝利を収めることができるかどうか――、レスナーの実力はまだ未知数なのだ。
だからこそ、8月からどれだけ強くなっているか。今どき珍しい、幻想を持たせることができる数少ないファイターだ。ただし、オクタゴンのなかで幻想は通じない。圧倒的なリアリティの前に、ファンタジーなどは通用しないのだ。
経験不足のレスナーに、実戦の勘が戻っているのか、体力的に問題はないのか――という危惧を抱かれているクートゥアー。実力主義のUFCの切り札+ドリームカードであるクートゥアー×レスナーは、MMAの真実を見せてくれるに違いない。
■『UFC91』全対戦カードは下記の通り
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ランディー・クートゥアー(米国)
[挑戦者]ブロック・レスナー(米国)
<ライト級/5分3R>
ケニー・フロリアン(米国)
ジョー・スティーブンソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)
ジョシュ・ヘンドリックス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ネイト・クォーリー(米国)
デミアン・マイア(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ダスティン・ハザレー(米国)
タムダン・マックローリー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョージ・グルジェル(ブラジル)
アーロン・ライリー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェレミー・ステファンズ(米国)
ラファエル・ドス・アンジョス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
アルビン・ロビンソン(米国)
マーク・ボセック(カナダ)
<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ライアン・トーマス(米国)
そのメインイベンは、言わずと知れた鉄人ランディ・クートゥアー×元WWEスーパースター=ブロック・レスナーだ。昨年8月のUFC世界ヘビー級王座防衛戦後、皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードルとの対戦を目論み戦線を離脱。契約不履行でズッファに訴えられ、敗訴をすると、M-1グローバルやアフリクションでのヒョードル戦を諦め、UFC復帰を決心した。
しかし、「今も強くなり続けている。衰えを感じたことはない」という彼は、今回の一戦にスーパーヘビー級のレスラーを複数用意し、レスナー対策を行ってきたという。
一方、2007年6月の『Dynamite!! USA』でMMAデビューを果たしたレスナーは、今年2月のUFCデビュー戦で、フランク・ミアのヒザ十字固めに敗れたものの、そのフィジカルを活かした圧力のあるファイトは、冷ややかな眼で彼のファイトを見ていた者達の考えを改めさせた。
“MMAでも十分に通用するのではないか?”。そんな見方がされるようになったレスナーは、8月にヒース・ヒーリングに判定勝ちをしたことで、この日の世界挑戦を手にした。一発のパンチでヒーリングをふっ飛ばし、さらにプロレスラー時代を思わせる突進。その後もテイクダウンからバックコントロールで試合を支配し続けた。
正直なところ、『UFC90』でジュニオール・サントスにKO負けを喫したファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦しても、勝利を収めることができるかどうか――、レスナーの実力はまだ未知数なのだ。
だからこそ、8月からどれだけ強くなっているか。今どき珍しい、幻想を持たせることができる数少ないファイターだ。ただし、オクタゴンのなかで幻想は通じない。圧倒的なリアリティの前に、ファンタジーなどは通用しないのだ。
経験不足のレスナーに、実戦の勘が戻っているのか、体力的に問題はないのか――という危惧を抱かれているクートゥアー。実力主義のUFCの切り札+ドリームカードであるクートゥアー×レスナーは、MMAの真実を見せてくれるに違いない。
■『UFC91』全対戦カードは下記の通り
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ランディー・クートゥアー(米国)
[挑戦者]ブロック・レスナー(米国)
<ライト級/5分3R>
ケニー・フロリアン(米国)
ジョー・スティーブンソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)
ジョシュ・ヘンドリックス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ネイト・クォーリー(米国)
デミアン・マイア(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ダスティン・ハザレー(米国)
タムダン・マックローリー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョージ・グルジェル(ブラジル)
アーロン・ライリー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェレミー・ステファンズ(米国)
ラファエル・ドス・アンジョス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
アルビン・ロビンソン(米国)
マーク・ボセック(カナダ)
<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ライアン・トーマス(米国)