07−08季開幕前にレアル・マドリーからサンプドリアへレンタル移籍し、07−08季の活躍を認められシーズン終了とともに完全移籍を果たしたイタリア代表FWアントニオ・カッサーノ（26）。イタリアを代表するファンタジスタが“ガゼッタ・デッロ・スポルト”紙のインタビューに応じた。

――世間からの注目は常に高いが？

「生まれたときから性格は変わっていない。試合でも常に人と違うプレーを心掛けてきた。間違いを犯すこともあるが、それを恐れてはいない」

――エースとしてサンプドリアで君臨することを願っている？

「それがGMの望みであり、彼とは深い絆で結ばれている。ここには俺が求めていたものの全てがある。俺が落ち込んでいるときは、励まそうとみんながメッセージを送ってくれる。サンプドリアで今後もプレーを続けたい。もし、クラブが俺の売却を検討したとしても、サポーターは反対してくれるはずだよ」

――いずれはサンプドリアの象徴に？

「サンプドリアの象徴は、間違いなくマンチーニ（前インテル監督）だったが、6、7年もすれば彼に近付くことができるんじゃないかな？ここに残るためにビッグマネーは諦めた。しかし、満足感は大きい」

――ユーロ08は不完全燃焼だったのでは？

「俺は楽観的だから、スペイン戦で勝てると信じていた。監督としても人間としても偉大だったので、ドナドーニ監督の解任は残念だ」

――攻撃的MFとして活躍したブラジル人マンシーニはなぜローマを退団し、インテル入団を決断したのか？

「環境を変えるタイミングだったんだろう。移籍先は3、4年で全てのタイトルを獲得しそうな勢いもある」

――ではロベルト・マンチーニは？

「彼は思ったことを全て口にするタイプで、今回はそれが裏目に出た。しかし、彼はインテルで多くのタイトルを獲得した。メディアに潰されたようなものだが、彼が偉大な監督であることに変わりはない」

――サンプドリアでの目標は？

「2、3年後には欧州CL出場を目指したい」

――新シーズンの目標は？

「自身のゴール数にはあまり興味はない。仮にアシストが40であるならば、無得点に終わっても構わない」

――ロナウジーニョがセリエAに来たが？

「彼は世界でも3本の指に入る最高の選手だ。彼が意欲を取り戻せば、誰も彼にはかなわない。ユーベ？素晴らしいチームだ。ラニエリ監督は欧州CLでベスト8進出可能なチームを作り上げている」