20日に幕を開けたプロ野球、セ・パ交流戦は、27日現在、東北楽天ゴールデンイーグルスが5勝1敗で交流戦単独首位。本日28日、東京ドームでは、4勝2敗で2位の巨人と注目の一戦が行われる。

この決戦を前に、ANN系列のニュース番組『報道ステーション』27日放送では、好調楽天を牽引する野村克也監督に直撃インタビューが行われ、インタビュアーには、かつてヤクルト在籍時代に身をもって野村流ID野球を学んだ長嶋一茂が務めた。

野村監督との会話は、16年振りという一茂。20年前には同じチームとして、監督−選手の関係だった二人だが、一茂が、ヤクルト時代の長時間にも及ぶミーティングについて触れると、野村監督は「お前は、(ミーティング中に)漫画描いてたじゃないか?けしからんやつだ」と、冗談交じりに先制パンチ。これには、一茂も苦笑いをするしかなかった。

しかし、本題の交流戦について、巨人の印象を聞かれた野村監督は「よくあれで勝てないなと思うよな。なにやってんだ?」と厳しく批判。続けて「腹(原)いっぱいで消化できないんじゃないか?」と皮肉った。

現役時代から長年に渡り、長嶋茂雄や巨人を目の敵に、辛らつな発言を繰り返してきた野村監督だったが、インタビューの最後には本音を告白。「(当時)ヤクルトの社長に言ったんだよ。巨人人気、長嶋人気を利用させて貰おうって。それを(長嶋が)まともに受けたんだよ。今だから明かしましょう」と驚きの内情を明かしたのだった。さらには、インタビュー終了後、一茂に対して、「俺、いつも(長嶋茂雄のことを)気にしてんだよ。誤解を解いてほしいんだよ」と、その気持ちを伝えた。