ニンテンドーDSでも人気の『FF』シリーズ。

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いまや世界的に大ヒットをしているテレビゲームソフト『ファイナルファンタジー』(以下、FF)シリーズ。その一作目が発売されたのが、いまから約20年前の1987年12月18日。今年で生誕20周年を迎えるだけでなく、プレイステーション3用ソフトとして次回作『FFXIII』の発売を控えている。

そんな『FF』シリーズの醍醐味といえば、高速移動で大空を駆け巡る飛空艇の存在だろう。ファミコン版の一作目となる『FF』ではじめて高速移動の飛空艇を体験したプレイヤーは、そのスピードと爽快感に驚いたはずだ。ストーリーを進めずに、ずっと飛び続けていたというプレイヤーも多くいたことだろう。

だがその飛空艇のスピード、実はファミコンの性能では実現が難しく、本来出せるはずがないスピードなのだという。では、どうやってあのスピードを実現したのか? 逸話によると、あのスピードは「ファミコンのバグを利用」していたのだという。つまり、バグを逆手にとって、ゲームのシステムとして組み込んでしまったというわけだ。

ファミコン版『FF』シリーズを担当したプログラマーのナーシャ・ジベリは“バグの達人”とも呼ばれ、彼のウィキペディアには「『FFIII』が他機種に移植されない理由は、ナーシャのプログラムがあまりに高度すぎて誰も手が出せないため」と書かれているほどの天才肌だったという。

彼のことを知るプログラマーのS氏によると、ナーシャ氏は「日常的に“ヘェ〜イ♪ みてみて〜”って新しいバグをゲームに組み込んでは同僚に見せて驚かせていた」とのこと。また、バグを利用してゲームを動かすことに関しては、「ナーシャはハードウェアの性能とかも完璧に把握していたら、意図的にバグを駆使してすごい動きを実現することもできる。まあ、バグって“プログラマーが意図しない挙動”のことなので、意識的に利用してる時点で、もはやバグとはいわないんですけどね」と、彼の天才っぷりを語ってくれた。

現在、ナーシャ氏はアメリカで暮らしているという噂があるが、いろんな意味で限界を越えたゲームをもう一度作ってもらいたいものだ。
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