【ソウル聯合ニュース】2008年の北京五輪で野球韓国代表の監督としてチームを金メダルに導き、今年11年ぶりに代表監督に復帰した金卿文(キム・ギョンムン)氏が、最大のライバル・日本の戦力分析に総力を挙げる。

 金監督は23日、韓国野球委員会(KBO)の金始真(キム・シジン)技術委員長、韓国代表の金平鎬(キム・ピョンホ)戦略分析総括コーチを伴って沖縄を訪れ、同地でキャンプ中の日本と韓国のプロ野球チームを視察する。

 韓国プロ野球チームの視察では、主力選手の韓国代表への参加と代表チームの運営に対する協力を要請する方針だ。

 だが最大の目的は、東京五輪予選を兼ねて11月に開催される国際大会「プレミア12」と東京五輪で覇権を争う日本の戦力分析だ。

 KBO事務局によると、金監督の訪日日程は主に日本選手の分析に焦点を合わせたものだという。

 23〜24日には沖縄で行われるプロ野球オープン戦を観戦し、日本の戦力を徹底的に分析した後、3月1日に帰国する。金平鎬コーチは日本に残り、宮崎、福岡などで開かれる試合を引き続き観戦する。

 金監督は3月7日に再び訪日し、金コーチと合流して9〜10日に大阪で行われる日本代表とメキシコ代表の強化試合に足を運ぶ。強化試合の前後にも引き続きオープン戦を視察するなど日本の戦力研究に専念し、3月11日に帰国する。

 日本は今回の強化試合に向けて11人を初選出し、平均年齢24歳と若手中心でメキシコと対戦する。

 金監督は若手選手の可能性に注目しながらも、プレミア12や東京五輪に出場する可能性の高いAクラスの選手の技量を確認するのに集中する考えだ。

 プレミア12でC組に入った韓国とB組の日本は1次ラウンド通過後、各組上位2チームが進出する日本でのスーパーラウンドで激突する可能性が高い。

 ディフェンディングチャンピオンの韓国が2大会連続で優勝するには、必ず日本を下さなければならない。

 今大会では東京五輪の出場権確保が優先課題となるが、東京五輪を見据えればプレミア12で日本を相手に機先を制する必要がある。