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任天堂の「スーパーマリオ」シリーズに登場する「クッパ」を女性に擬人化した二次創作キャラクター「クッパ姫」がTwitterを中心に大きな話題になっている。Twitterやpixivには多くの「クッパ姫」イラストが投稿されているが、漫画家やグッズ制作会社からは注意を呼びかける声があがっている。

「クッパ姫」とは、新作に登場するアイテム「スーパークラウン」によって、「クッパ」がピーチ姫の姿に変身したという設定の二次創作キャラクター。海外のTwitterユーザーがイラストを投稿したことをきっかけに、多くのイラストが生み出され「キングテレサ姫」や「ヨッシー姫」など派生キャラクターも誕生。「ワンパンマン」作画の村田雄介氏や、「ポプテピピック」の大川ぶくぶ氏など人気漫画家も加わり、さらなる盛り上がりをみせている。

この状況に「FAIRY TAIL」などで知られる漫画家の真島ヒロは、自身のスタンスを表明。任天堂について「本来二次創作に厳しい版元さんじゃないですか」とした上で、「雑誌で連載してる作家である僕は、版元がファンアートを推奨していたり、関係者からオッケーって言われるまでは描きたくても描けません。万が一問題が起きた時、雑誌にも講談社にも迷惑がかかってしまうのです」と説明した。また、ファンアートの投稿について、「若い作家さんに少し覚えていてほしいのは、自分の立場、版権元、自分と契約中の会社、他者との関係などを考慮して、最悪自分以外の誰にも迷惑がかからないという担保を得てから好きな活動をしてほしい」とアドバイスしている。

イラストなどを持ち込みオリジナルのアクリルグッズを製作できる「アクリルグッズの達人」もこの流行に反応。利用者に対して「任天堂さんの作品、キャラクターの二次創作の印刷は控えさせていただいております」と呼びかけている。任天堂やディズニーに限らず二次創作を断る作品は他にもあるという。「アクリルグッズの達人」は、「二次創作への認識が甘い方が多い」として、二次創作を形にすることは権利を奪うことに繋がりかねないと注意を促している。

一方、ネット上の大ブームについて一部メディアは版元の任天堂に取材。「インターネット上の書き込みなどに関しては、コメントは控えさせていただきます」と答えたと伝えている