iPhoneに休暇を「watchOS 5」でApple Watchが独立心旺盛に
WWDC 2018でお披露されたApple Watch向け次期OS「watchOS 5」。基調講演ではiOS 12の次くらいに時間が割かれ、Appleの重要視度合いが伺えました。改めて、おもな新機能を確認していきましょう。

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トランシーバーで手軽にトーク



トランシーバー(英語ではWalkie-Talkie)は、その名の通り1対1通話の無線機のことで、Apple Watchユーザー同士で、より手軽に通話できるというもの。FaceTimeオーディオのインフラを使って実装されており、利用できる相手の連絡先にマークが出てわかるようになります(iMessageとは別)。無線LANまたはセルラー回線を用いて通話可能(後者はセルラー版Apple Watchのみ)。腕時計で話すというのは、マンガの未来少年っぽい感じですが、AirPodsも利用できるので、そのほうが実用的でしょうね。

Siriウォッチフェイスがサードパーティー製アプリに対応



サードパーティー製アプリもSiriウォッチフェイスからアクセス可能になりました。ユーザーの生活パターンに基づき、Siriが判断した適切なショートカットを文字盤に表示・通知してくれます。また、「Hey Siri」と言わなくても、腕を上げて画面がオンになった状態であれば、話しかけに応答するようになりました。

Podcastアプリが追加



これまで音楽は聴けましたが、1850万のエピソードがそろうPodcastも聴けるようになります。バックグラウンドでの再生もオーケー。ストリーミングできるのは「お気に入り」にした番組で、エピソードの再生状況は、ほかのiOSデバイスと同期されます。同期することでiPhoneなしでも再生可能。

インタラクティブな通知機能



iOS 12同様、同じアプリの通知はまとめて出るようになり、通知いっぱいで何が何だか状態に陥らずに済むようになりました。WebKitに対応し、たとえばメッセージにURLが含まれている場合、コンテンツを表示することも可能。Engadgetも読めますね!

また、通知画面からの直接アクションがサードパーティー製アプリにも開放されます。iPhoneがなくても、かなりのことがApple Watchだけでできるようになりますね。

ワークアウトチャレンジ(アクティビティの競争)



これまでアクティビティの共有はできましたが、さらに競争して楽しみながら運動できる機能が加わります。たとえば1週間など期間を決め、複数の人(最大40人まで)とポイントを競います。期間中は、パーソナライズされたアドバイスが通知で届き、勝者となったひとりだけ、新たに加わるAwardsタブに追加されるバッジを獲得できます。

ワークアウトの自動検出



いちいちメニュー操作をしなくても、ユーザーの動きからワークアウトの開始を検知、通知して計測を始めてくれます。終了も状況から判断し自動で行なわれます。対応しているのはランニングなど8種類の一般的な運動で、新たに種目に加わったヨガ、ハイキングなどは自動検出されません。まぁ、ヨガはわかりにくそうですよね......。

ランニング機能の強化



1分当たりの歩数を計測できるなど、ランニング・ウォーキング関連の機能も強化されました。ランニング時は目標に対し、遅れている・速すぎるといったことを触感(ハプティクス)で知らせてくれるペースアラームも加わっています。

おそらくiOS 12と同じタイミングで提供されるであろうwatchOS 5。Apple Watch Series 1以降に対応し、初代Apple Watchには(史上最も高価なEditionにも)残念ながら適用できません。アップデートは無料。時期はiOS 12同様2018年秋ごろとアナウンスされています。新モデルも出そうなタイミングですね。

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