なぜウニオンは内田篤人を獲得したのか？ 全国紙が恩師ケラーの“狙い”を紐解く

　ドイツ・ブンデスリーガ２部のウニオン・ベルリン移籍が発表され、すでにチーム練習に合流している内田篤人。老舗の全国スポーツ紙『BILD』がイェンス・ケラー監督と内田の関係性を紐解き、獲得の意図や起用の可能性について分析した。
 
　ご存知の通り、ケラー監督と内田はシャルケ時代の2012年秋から２年間、師弟関係にあった。日本代表SBが先発出場したリーグ戦104試合のうち32試合はケラー政権下で、右SBのファーストチョイスとして重用された。『BILD』紙は「絶大な信頼を寄せていた。コンディションさえ万全ならまずスタメンは不動で、交代させたのも２度だけだ」と説明。「今回の獲得の大きなポイントはこの信頼感」と結論付けた。
 
　さらに同紙は「遅かれ早かれ、ウニオンでも先発の座を掴むだろう」と予想。現在のレギュラーはオーストリア代表経験があるクリストファー・トリメル。「すぐには替えないだろうが、ウチダがプレッシャーを増大させていくはずで、最終的にはその座を追われる」とした。加えて、左SBのデンマーク代表、クリスティアン・ペデルセンに流出の可能性があり、「もし引き抜かれたらウチダが左を担当するかもしれない。プレシーズンのシャルケでも左（のウイングバック）をこなしており、十分に対応できる」と書き綴った。
 
　ウッシーを称える内容はまだまだ続く。
 
「彼はウニオンにおいては間違いなくトッププレーヤーだ。これまでのドイツでの実績もさることながら、国際舞台での経験も豊富。なにより日本のスーパースターで、長きに渡って女性ファンを虜にしてきた人気者だ。あのポケモンで声優を演じたこともあるのだから」
 
　そして最後に「ケラーはウチダの良し悪しをすべて把握している。成熟したプレー、献身性、強い意志。ウニオンの昇格を後押しする大きな力となるだろう」と記し、「日曜日のビーレフェルト戦でベンチに入るだろう」と予想した。