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クルーズの寄港地についても紹介しておこう。最初の寄港地となったのは、ジャマイカのオーチョ・リオス港。「カリブ海」といって、きっと多くの人がイメージするであろう真っ青な空とエメラルドグリーンの海に一気にテンションがあがる。このクルーズでは、オーチョ・リオスに滞在できるのは約5時間半! 少しでも満喫したいと急いた心で港の外に飛び出ると、多くの観光客が往来する港とあってか、道端のいたるところでレゲエミュージックが流れていた。緑、黄色、黒のジャマイカ国旗カラーのアイテムを販売する露店がいくつか並んでいて、ジャマイカに来たことを実感する。今回はクルーズ主催のツアーには参加せず、独自でガイドを頼み、オーチョ・リオスを満喫することにした。

ジャマイカのオーチョ・リオスを観光



港を後にして内陸部へ行くと、今度はその緑の深さに驚かされる。港と街を一望できる高台から、オーチョ・リオスの港、街並みを堪能したあとは、ジャマイカの多彩なフルーツや植物が見学できるフルーツ農園へ。ここでジャマイカの国民食として知られるアキーを使った料理「アキーアンドソルトフィッシュ」を食べた。黄色い実と黒い大きな種が印象的なアキーは、ジャマイカ人が愛してやまないフルーツのひとつだ。このアキーを塩とともに茹でたものと魚の塩漬けをあわせて提供する「アキーアンドソルトフィッシュ」はジャマイカ人の朝ごはんの定番。濃厚な味でありながらもしつこくなく、ほくほくとした食感もいい。しかし、熟していないアキーには毒があり、死にいたるケースもあるそう。道端の木になっていても取って食べようとしないほうが無難だ。

エキゾチックな自然体験「ダンズリバーの滝登り」

オーチョ・リオス周辺でもっとも有名な観光スポットといえば、階段状になっている約200メートルの滝を下から登る「ダンズリバーの滝登り」だろう。海沿いの砂浜からほかの参加者と手をつなぎ、岩をつたいながら滝をのぼっていく。ところどころ流れの激しいところもある、なかなかワイルドな体験だが、さまざまな国籍の人々とともに童心に戻り、きゃあきゃあと騒ぎながらの小さな冒険は格好の思い出となるはずだ。ひんやりとした空気も心地いい。


ジャマイカ人のソウルフード
“ジャークチキン“

船に戻る前には、ジャマイカ名物ジャークチキンも手に入れることができた。さまざまな種類の香辛料に漬け込んだチキンを炭火でグリルしたジャークチキンは、アメリカのオバマ元大統領も好物と公言していた、ジャマイカ人のソウルフード。レストランなどでも食すことができるが、街中でドラム缶を使って、バーベキューしている屋台も頻繁に目にする。口の中に香ばしくスパイシーなチキンの余韻を残しながら、再訪を誓い、船へと戻った。クルーズの場合、寄港地に滞在できる時間には限りがある。気に入った場所があれば、今度はゆっくり訪れる──、次の旅の下見感覚で寄港地観光を楽しむ人も多いようだ。



カリブ海のダイビングパラダイス、ジョージタウン

    2つめの寄港地は、キューバの南側、カリブ海にぷかぷか浮かぶイギリス領ケイマン諸島のジョージタウンだ。3つの島から構成されるケイマン諸島は、日本ではあまり知られていないが、海の透明度は世界一随一とも言われていてアメリカやイギリスではダイビングパラダイスとして人気が高い。ジョージタウンは、ケイマン諸島のなかでももっとも大きい、グランドケイマンに位置する繁華街だ。ここでは、クルーズ主催のエクスカーションに参加。複数の選択肢のなかから、スティングレイ(アカエイ)の餌付けツアーを選んだ。天気の影響もあるのだろうか、ジョージタウンの海の色はジャマイカのものとはまた違っていた。自然の偉大さを再認識する、透き通るようなカリビアンブルーの海が目の前に広がる。港からバスに乗り、またそこから30分ほどボートに乗り沖合へいくとそこは、スティングレイパラダイス! 大人の腰くらいまでの深さの海に、人なつっこいエイたちがうようよと泳いでいる。踏んづけてしまいそうになるのが怖いくらいだ。恐る恐るお腹に触れてみると、マシュマロのようにふんわりしていて気持ちいい。単純なもので、途端にエイという生き物が愛おしくなってくる。

    港とボートの発着所のちょうど中間あたりには、「セブンマイルビーチ」という世界的にも有名なビーチがある。ロバート・ルイス・スチーブンソンの冒険小説『宝島』や、またトム・クルーズが弁護士役を演じた、『ザ・ファーム』の舞台にもなった場所だ。この白砂のビーチにカリビアンブルーの海にも、ふらふらとエイが泳ぎ込んでくることもあるとか。ちなみに、セブンマイルという名前だが、実際には5.5マイル(約9km)程度しかないらしい。

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    協力:MSCクルーズ