彦根城1607年に完成したとされる彦根城天守。天守前や彦根城博物館で1日3回ひこにゃんに会える/彦根城

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滋賀県の彦根・多賀エリアでは、今年で築城410年を迎える彦根城のイベントが満載!NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で使用された衣装や小道具の展示や、NHK所蔵の貴重な映像なども上映中だ。他にも近江牛が味わえる新店、クラブハリエのスイーツなど、彦根城と多賀大社を中心とした旅のルートを紹介!<※情報は関西ウォーカー(2017年4月4日発売号)より>

【写真を見る】「近江牛ステーキランチ」(2700円)/せんなり亭 二九食や

1607年に完成したとされる彦根城天守。天守前や彦根城博物館で1日3回ひこにゃんに会える。

■ JR琵琶湖線彦根駅からスタート

旅のスタートは、JR京都駅から約50分の彦根駅から。彦根城と周辺の店を満喫した後、近江鉄道で多賀大社前まで移動するルート。近江鉄道には、お得なきっぷ「1デイ スマイルチケット」(880円)があり、金土日祝限定で近江鉄道全線が1日乗り放題になる。彦根城入場料割引や、「糸切餅総本家 多賀や」の「糸切餅」が10%オフになるなど、提携施設でのサービス付き。駅の窓口および車内で販売しているので、上手に利用しよう。

【次のスポットへ】「彦根城」まで徒歩15分

■ 白亜の天守が美しい井伊直虎ゆかりの名城

築城410年の「彦根城」は、井伊家の居城として築城された国宝にも指定される名城。白亜三層の天守は桜はもちろん新緑シーズンにもその美しさを際立たせる。12月10日(日)まで「国宝・彦根城築城410年祭」を開催。期間中は櫓などでイベントを実施する。

長浜城の大手門を移築されたとされる天秤櫓など国の重要文化財にも指定されている「彦根城」。

天守東側の着見櫓跡に広がる展望台や西の丸からは琵琶湖など湖東に景色を一望できる。

【410年祭が開催中】「おんな城主 直虎」スペシャル企画『大河ドラマに見る井伊家-「花の生涯」から「おんな城主 直虎」まで-』NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で使用された衣装や小道具などを展示。NHK所蔵の貴重な映像なども上映<会場:開国記念館 料金:無料(彦根城入場料別途必要)>

【プレイバック城下町彦根シアター】築城から江戸時代にかけての彦根城や城下町をVR映像で上映。同時期に築城された全国の名城も紹介する。<会場:西の丸三重櫓 料金:無料(彦根城入場料別途必要)>

■彦根城<住所:滋賀県彦根市金亀町1-1 電話:0749-22-2742 時間:8:30〜17:00 休み:なし 料金:国宝・彦根城築城410年祭期間中は入場料1000円(玄宮園・開国記念館含む) 交通:JR彦根駅より徒歩15分>

【次のスポットへ】「夢京橋キャッスルロード」まで徒歩5分

■ 夢京橋キャッスルロードをぶらり

「夢京橋キャッスルロード」は白壁と黒格子の町家風に統一された店が立ち並ぶ観光通り。テイクアウトグルメも充実している。

「千成亭 夢京橋店」の「近江牛コロッケ」(100円)など、テイクアウトグルメも充実。

【次のスポットへ】「せんなり亭 二九食や」まで徒歩すぐ

■ 柔らかくてジューシーな近江牛のランチに舌鼓!

「せんなり亭 二九食や」は、近江牛の老舗「千成亭」が、昨年10月にオープンした近江牛専門の食事処。気軽に味わえる近江牛をコンセプトに、ステーキや牛鍋などランチメニューも充実。個室風の席で、日本三大和牛の一つ、近江牛料理を堪能しよう。

近江牛のステーキ(80g)とサラダ、吸物などがセットの「近江牛ステーキランチ」(2700円)。厳選された近江牛の赤身は柔らかく、口の中でとろけるよう。

1階は個室風のテーブル席が並び、土日祝などは純和風の2階のテーブル席でも食事ができる。

■せんなり亭 二九食や<住所:滋賀県彦根市本町1-7-23 電話:0749-26-2989 時間:11:00〜15:00(LO14:30)、17:00〜22:00(LO20:30) 休み:水曜 席数:50席 交通:JR彦根駅より徒歩20分>

【次のスポットへ】「たねや クラブハリエ彦根美濠の舎」まで徒歩5分

■ 城下町の人気スイーツ店でひと休み

「たねや クラブハリエ彦根美濠の舎」は、バームクーヘンで有名な「クラブハリエ」と和菓子の「たねや」が並ぶ菓子処。和洋のお菓子の販売はもちろん、2階にはカフェ&茶屋も備える。城下町の趣を再現したお菓子の館で、季節や彦根限定のスイーツを堪能しよう。

生いちごやいちごのソルベ&生クリームを重ねた見た目も華やかな、「いちごのパフェ」(1026円)。季節によって内容が変わり、いちごのパフェは4月下旬まで販売(早期終了の場合あり)。

井伊家の赤備えをイメージしたパッケージに入った「赤兜」(648円)は美濠の舎限定の商品。抹茶を使用したひと口サイズのサブレ。

「ダージリン」(540円)など5種の紅茶とスイーツが味わえる美濠カフェ。

彦根城のお堀の畔に広がる施設。湖東焼の美術館(入館料500円)も併設。

■たねや クラブハリエ彦根美濠の舎<住所:滋賀県彦根市本町1-2-33 電話:0749-24-5511 時間:9:00〜19:00、カフェ10:00〜18:00(LO)、茶屋10:00〜18:00(LO) ※食事11:00〜15:00(LO) 休み:なし 席数:カフェ52席、茶屋80席 交通:JR彦根駅より徒歩15分>

【次のスポットへ】「The Good Luck Store」まで徒歩すぐ

■ オーナー厳選の品がそろうセレクト店

「The Good Luck Store」は、作家の作品をはじめ国籍&ジャンルを問わないアイテムがそろう器・生活道具の店。「長く使える、手仕事のモノ」にこだわり、商品はすべてオーナー自らがセレクトしたものばかり。

ご主人こだわりの商品が並ぶ店内。定期的に作家の展示会なども開催する。「ドリップコーヒ―」(350円)も購入できる。

■The Good Luck Store<住所:彦根市中央町2-30 電話:0749-20-9529 時間:11:00〜19:00 休み:水曜、不定休 交通:JR彦根駅より徒歩15分>

■ 近江鉄道で彦根駅から多賀大社前駅へ

湖東エリアを運行する近江鉄道は、のどかな列車旅が楽しめる人気のローカル線。無人駅も多く、乗車時に整理券を取り、降車時に運賃を乗務員に支払う車窓などローカル線ならではの雰囲気が広がる。

1898年開業で滋賀の私鉄としては最も歴史がある。地酒などのイベント列車も運行。黄色以外にも青やピンク、ラッピング電車などが走る。

【次のスポットへ】「多賀大社」まで電車で18分、徒歩10分

■ “お多賀さん”で親しまれる延命長寿&縁結びの神社

「多賀大社」は、古事記にも登場する滋賀を代表する古社。御祭神の伊邪那岐大神と伊邪那美大神は日本最初の夫婦とも言われ、延命長寿&縁結びのご利益が授かれる。境内には延命の寿命石や安土桃山時代に作庭された奥書院庭園などもあり。

延命長寿&縁結びの神として古くから信仰を集める。

「杓子絵馬」(300円)で願かけを。

【お多賀杓子を授かろう!】神主が強飯を炊き、シデの木のしゃもじを献上したところ、元正天皇の病気が治癒したと伝わる「多賀杓子」(300円)。授与所で授かれる。

【奥書院庭園も必見!】奥書院の鶴の間に描かれる襖絵。江戸時代に描かれたもので、狩野派の名のある絵師によるものとされる。

国の名勝にも指定されている「奥書院庭園」。池泉観賞式庭園が広がる。

■多賀大社<住所:滋賀県犬上郡多賀町多賀604 電話:0749-48-1101 時間:8:30〜17:00、奥書院庭園は9:00〜16:00 休み:なし 料金:参拝無料、奥書院庭園は300円 交通:近江鉄道多賀大社前駅より徒歩10分>

【次のスポットへ】「糸切餅総本家 多賀や」まで徒歩すぐ

■ 日本一繊細な多賀の銘菓でひと休み

「糸切餅総本家 多賀や」は、多賀大社の大鳥居の目の前にある糸切餅の老舗。糸切餅とは、こしあんを包み長く延ばした柔らかい餅を、三味線の糸で切った多賀の名物。多賀やではおみやげ用の販売はもちろん店内でお茶と一緒に食べることもできる。

100%米粉を主原料に自家製こしあんなど、こだわりの「糸切餅」(120円/2個)はお茶付き。おみやげ用(600円/10個など)もあり。

大きなしゃもじの看板が目印の多賀大社の目の前にあるお店。糸切餅は売切れ次第終了なのでお早めに。

■糸切餅総本家 多賀や<住所:滋賀県犬上郡多賀町多賀601 電話:0749-48-1430 時間:8:00〜17:00 ※売切れ次第終了 休み:なし 席数:約10席 交通:近江鉄道多賀大社前駅より徒歩10分>

■ まだある!立ち寄りスポット

多賀大社駅前、太田川ほとりのカフェ「藝やカフェ」は、建築デザイナーがオーナーのカフェ。太田川ほとりの店内には滋賀の作家の作品などが並ぶ。地元陶芸家の器でこだわりのハンドドリップコーヒーや手作りスイーツを堪能!

「ロールケーキ」(400円)など本日のケーキは手作り。オリジナルブレンドの「ドリップコーヒー」(400円)などセットで50円引き。

カウンターやテラス席もあり。

■藝やカフェ<住所:滋賀県犬上郡多賀町多賀1199 電話:090-7759-2222 時間:11:00〜18:00(LO17:30) 休み:木曜 席数:15席 交通:近江鉄道多賀大社前駅より徒歩3分>

■ 少し寄り道して行ける近江鉄道のレトロ駅舎に注目!

新八日市駅は、彦根駅から八日市駅で乗り換え、八日市線をひと駅。鉄道ファンに人気のレトロな洋館駅舎で途中下車。

近江鉄道八日市線の駅。1922(大正11)年に改築された駅舎は大正ロマンあふれる薄緑色が印象的な洋風建築。壁のツタが歴史を感じさせる。改札や待合室など当時のままの姿が鉄道ファンに人気。【関西ウォーカー編集部】