今シーズン初のJ2を迎えている名古屋グランパスが、11日のアウェイ第3節でジェフユナイテッド千葉に0-2の完封負けを喫しJ2初黒星を喫した。名古屋は開幕こそ岡山に2-0と完勝したものの第2節の岐阜戦は終了直前に1-1に持ち込んだ引き分けで終えていた。第3節では巻き返しを迫られていたが、逆に良いところの見られない完封負けで今後の試合に大きな不安を残した。

 この日はシュート数だけを見ても8-18と大きく引き離されていたように、スコア以上に試合内容に乏しかった。前半からセットプレーでのピンチに何度もさらされると、44分、FKからDF西野貴治がヘッドを決め千葉が先制をする。後半も主導権は変らず千葉のままでパスを何度も通されてはサイドチェンジもされての展開になる。そしてロスタイムに日本代表の清武弘嗣の弟であるMF清武功暉に2点目を決められた。

 この結果には、名古屋の風間八宏監督やベテランの楢崎正剛、佐藤寿人らも危機感を募らせた。風間監督が目指す繋ぐポゼッションサッカーを千葉に奪われたかのような試合運びに何もさせてもらえなかったと言える。20人もの選手が入れ替わる新チームとなった今シーズン、メンバー的には屈指の強豪であってもおかしくない。しかしそれほど簡単には戦えないJ2の世界で立て直しができるか見ものとなった。