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ショッピングセンターで不慮の事態が起こった際に備えて配備されているはずの無人警備ロボットが、原因不明の暴走を起こして1歳4カ月の幼児にケガを負わせるという事故がアメリカで発生しました。

Parents upset after Stanford Shopping Center security robot injures child | abc7news.com

http://abc7news.com/news/parents-upset-after-stanford-mall-robot-injures-child/1423093/



事故が起こったのはカリフォルニア州パロアルトにあるスタンフォード・ショッピングセンターです。以下の写真に写っているのが事故を起こした警備ロボット。ロケットの先端部のような、丸っこい円すい形をしています。



警備ロボットは高さ5フィート(約152cm)、重さ300ポンド(約136kg)あり、子どもと比べると、高さ・重さともにロボットの方がはるかに上です。



ロボットは2016年7月7日に1歳4カ月のHarwin Cheng君と衝突する事故を起こしています。母親のTiffany Tengさんは、「ロボットは息子の頭にぶつかり、息子は顔から地面に倒れ込んでしまいました。ロボットは止まることなく息子に近づいてきました」と事故当時の状況を語っています。



その後Cheng君はロボットに右足をひかれて、足の甲が腫れてしまったとのこと。幸いなことに骨は折れていなかったそうです。



また、Cheng君は脚の裏にもかすり傷を負ったとのこと。Tengさんは「息子はめったなことでは泣かないのですが、ロボットとぶつかった時は大泣きして叫び声をあげていました」と語っています。



この警備ロボットは、シリコンバレーにあるセキュリティ開発企業のKnightscopeが作ったもので、スタンフォード・ショッピングセンターでは2015年から警備ロボットを導入しているとのこと。また、オンライン自動車配車サービスの「Uber」では、警備員の代わりに決まった場所をパトロールするために同型のロボットを使用しています。



前面にカメラを搭載していて、異常音や突然の環境の変化、ブラックリストに載っている犯罪者といった危険を発見すると、管理者に警告を送るように作られています。



足元はこんな感じ。



Cheng君の両親は、「ショッピングセンターの警備員から、数日前にも似たような事故が起こって子どもがケガをしたと聞いて、心配しています」と語り、子どもを持つ親たちに対して、子どもを警備ロボットに近づけないようにと呼びかけています。