タグ・ホイヤーのスマートウォッチがいよいよ登場? Apple Watchよりも注目される理由

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腕時計型のスマートウォッチに、いよいよ待望の新製品が登場しようとしている。高級腕時計メーカー タグ・ホイヤー初のスマートウォッチ『Connected』が11月12日に発表される。

スマートウォッチは各社から次々と製品が登場している。だがタグ・ホイヤーのConnectedはスマートウォッチの本命と言われるほど大きな注目が集まっている。

それには大きな理由があるのだ。

スマートウォッチはアップルが今年4月に『Apple Watch』を発売してから一般の消費者にも大きく知られるようになった。しかし報道をにぎわせていたのも発売から数か月で、現在では人気も話題も一段落している。

実は9月10日の『iPhone 6s』『iPhone 6s Plus』発表時にApple Watchの新製品の発表も行われた。その新製品はスマートウォッチの新たな方向性を感じさせるアグレッシブな製品ではあったが、思ったほど大きな話題を集めなかった。


アップルとエルメスがコラボレーションしたApple Watchが登場


新しく発表されたApple Watchは機能が強化されたモノではなく、高級ブランドのエルメスとコラボレーションしたモデルである。エルメスと言えばカバンや革製品で有名なブランドだ。そのエルメスの革製ベルトを纏い、エルメスのブランド品と同じデザインの箱で、エルメスの製品として販売される。

スマートウォッチは各社が機能やデザインを変えて様々な新製品を出しているが、いまだに普及が進んではいない。
理由は、いろいろある。
・スマホがあれば十分
スマートウォッチの価格がスマホより割高
・腕時計をする必要が無い
などなどだ。例えば時間を知りたいだけであれば、今やスマホがあれば十分だ。

逆に、高級腕時計は今でも売れている。それは人々が
・ファッションとして
・持つ者のアイディンティティーを表すツールとして
腕時計を買い求めているからだ。こうした理由から、数十万円、数百万円の腕時計を購入する人が減ることは無い。

すなわちスマホ時代の腕時計は、ただ時間を知る道具から、ファッションや自己をアピールするアクセサリとしての位置づけが定着していると言ってもいいだろう。

アップルも独自に200万円強の高級なApple Watchを出したが、高級ブランドほどの価値は持っていない。エルメスとの提携は、Apple Watchを高級なスマートウォッチとして売り込もうという考えなのだろう。


まだティザー広告のみ公開に留まるタグ・ホイヤーのConnected


タグ・ホイヤーのConnectedが注目されるのも、これが高級腕時計メーカーの本格的な製品だからである。
価格は20万円弱が予定されており、スマートウォッチとしては高価格となるが、タグ・ホイヤーの腕時計としては十分リーズナブルだ。
OSにAndroid Wearを採用したことでXperiaやGalaxyなどのAndroidスマホはもちろん、iPhoneとも一部の機能が連携できる。

Connectedは11月9日にニューヨークで正式に発表される予定である。
まだ製品の写真は公開されておらず、わずかにイメージ画像だけを見ることができる状態だ。
しかしタグ・ホイヤーの製品だからこそ、高級感のある質感と上質な製品であると想像ができる。タグ・ホイヤーのスマートウォッチと聞けば、誰もが以下のことをすぐに思い浮かべるだろう。
・腕時計として十分な価値と満足度がある
・スマホと連携できる
・信頼のおけるブランドの製品

タグ・ホイヤーのConnectedは、高級で高価格な腕時計ながら、入手困難な人気製品となる可能性は十分に高い。
販売国なども未定だが、日本でもぜひ発売してほしい製品だ。


山根康宏