きゃりーぱみゅぱみゅオフィシャルウェブサイトより

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 gooランキング「生まれ変わったらなりたいアーティストは?」(2014年)で、レディー・ガガやYUKIらを押さえて3位になったきゃりーぱみゅぱみゅ。3日にフジテレビが行なった10月改編説明会で、水曜20時枠の「水曜歌謡祭」を終了し、新たにバラエティー番組「世界の何だコレ!?ミステリー」をスタートさせることが明らかにされ、きゃりーぱみゅぱみゅは、雨上がり決死隊とともに番組MCに抜擢された。これに対し、ネットユーザーからは早くも「打ち切り臭がする」という意見があがっている。

 森高千里の起用で話題となった「水曜歌謡祭」は、6月3日に平均視聴率3.8%のワースト記録を打ち立てるなど低迷。最終回も視聴率7.0%とふがいない数字で終わった。

不思議な魅力を番組に活かしたい

 巻き返しを図る今回の新番組は、今年の3月と7月に放送された特別番組をレギュラー化したもの。UFO(未確認飛行物体)やUMA(未確認動物)、超常現象など世界中のミステリーの現場に迫る模様。

きゃりーぱみゅぱみゅのMC起用について、フジテレビの編成企画を手がける南條祐紀氏は「ポップで興味を引かれる不思議な魅力を番組に取り入れたいと思いました」とその狙いを語っている。

 きゃりーぱみゅぱみゅは、喋りのキャリアも豊か。「きゃりーぱみゅぱみゅのウェイウェイレディオ!」(TBSラジオ)で、2011年4月から2015年3月まで、実に4年近くパーソナリティーを務め、日本最大の音楽専門チャンネル・スペースシャワーTVのトーク番組「きゃりーぱみゅぱみゅの“なんだこれTV”」でMCの経験がある。またお笑いタレントの伊集院光も、過去にラジオ「深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)で「しっかり喋れている」と高く評価している。

 しかしネット掲示板では「あんなアホな子に」「きゃりーもフジも迷走してるわ」「打ち切り臭がする…… 」と非難が続々とあがっている。

 非難の理由の一つは、木曜日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ)の存在だ。同じ超常現象、怪奇現象などを扱うため、扱う中身が重なる可能性が高い。「(水曜、木曜と続けて)似たのやるの? 」と指摘する声や「もうなにやっても低視聴率だからわけわからなくなってんだろうな」と邪推する声も出ている。

 もう一つの理由は、きゃりーぱみゅぱみゅのアーティストとしての人気だ。3rdシングルの「PONPONPON」が世界中でヒットしたのは、もう4年前の話。最近は音楽バンド「SEKAI NO OWARI」ボーカルのFukaseとの破局報道でこそ話題になれど、音楽ネタはさっぱり。

「きゃりーって、なんか人気落ちてない?」「今更きゃりーかよ」「アーティストじゃなかったのかきゃりー!!? これじゃアイドルと同じじゃないかあ!!! 」という声も少なくなく、ファンの人気も下降線をたどっている様子。

 不振奪回の起爆剤に指名されたきゃりーぱみゅぱみゅ。凋落するフジを助けるには、荷が重すぎるか。

(文/デイリーニュースオンライン編集部)