全国47都道府県で“肩こり県”のTOP3は「鹿児島県」「福島県」「東京都」。“肩こらない県”のトップは「沖縄県」――

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 全国47都道府県で“肩こり県”のTOP3は「鹿児島県」「福島県」「東京都」。“肩こらない県”のトップは「沖縄県」――パナソニックが2015年5月1日に低周波治療器「おうちリフレ(EW-NA65)」の新発売に際し、20〜60代の男女8360名を対象とした「肩コリに関する意識・実態調査」を行い、全国の“肩コリ事情”が明らかになった。各都道府県の特性や県民性に詳しい矢野新一氏は、調査結果について「肩コリは生活習慣などが与える影響も大きいと想定されますが、特にストレスなどの精神面のあり方については、県民性が関係する部分もあると考えられます」と語っている。画像はパナソニックが2015年5月1日に発売する低周波治療器「おうちリフレ(EW-NA65)」。

 今回の調査は、肩コリの頻度(9段階の自己評価)、および、程度(5段階の自己評価)について、各項目50点を満点として合計100点満点となるよう得点化。日本国内在住の男女8360名(47都道府県を人口分布に基づきサンプル数を割付、各都道府県のサンプル数は134名〜238名)を対象とした調査で、項目別の点数合計を総合点とし、総合点の平均でランキングした。調査期間は2015年1月30日〜2月4日。

 「47都道府県 肩コリ県ランキング」のトップ3は、「鹿児島県」(69.29点)、「福島県」(68.90点)、「東京都」(68.25点)。1位の鹿児島県は、肩コリの程度について5段階中5の評価(非常にこっている)と回答した人が全国平均(35%)を上回る42%だった。また、福島県東京都では、肩コリを感じる頻度が「週に4回以上(ほとんど毎日)」の人が43%と全国平均(35%)を上回る結果となった。

 反対に、「肩こらない県」のトップ3は「沖縄県」(54.03点)、「佐賀県」(57.48点)、「群馬県」(57.79点)だった。沖縄県は、肩コリを全く感じていない人が全国1位の21%(茨城県も同率1位)。肩コリを感じている人でも、肩コリの程度として「非常にこっている」と回答した人は28%で全国平均を下回っている。

 また、「47都道府県 肩コリ県ランキング」を男女別にみると、特に女性の順位が大きく入れ替わり、女性の肩こり県1位は岡山県、2位は長崎県、3位は東京都となった。男性の1位は鹿児島県、2位に香川県、3位は福島県だった。男女で順位に大きな差が出たのは岡山県(男性37位、女性1位、総合10位)。また、長崎県(男性29位、女性2位、総合11位)、愛知県(男性35位、女性9位、総合22位)、神奈川県(男性28位、女性6位、総合15位)なども男女で大きな差があった。

 この「47都道府県 肩コリ県ランキング」について矢野新一氏は、総合1位の鹿児島県について「世間的に浸透した“九州男児”のイメージを保つために、根が真面目な鹿児島県の男性たちが、『男らしく、強くあらねばならない』と思うあまり、ストレスを抱えてしまっていることの表れだとも考えられます」と解説。一方、女性で1位の岡山県は、いわゆる“理数系”の県で、真面目な職人の県だという。「女性は完璧主義者で、自分でハードルを上げてしまう人が多いので、その分ストレスもたまってしまうのでしょう」と語っている。

 何かと比較されることが多い東京都と大阪府の2大都市には、肩コリの解決方法に県民性の違いが垣間見えた。「プロによるマッサージを受ける」人は、東京都24%、大阪府18%と同程度存在するが、その年間投資金額は、東京都が平均2万47円に対し、大阪府は7609円と大きな差がある。「大阪の人は“コストパフォーマンス意識”が強く、たとえば喫茶店で紅茶を頼むことはまずありません。『紅茶いうたら、ティーバッグなんやから』と、紅茶はわざわざ外で頼むものではないという意識によるもので、肩コリ解消のためのマッサージも、安価でコストパフォーマンスの良い店を選ぶ、あるいは、そもそもコストパフォーマンスが良い店が多いことから、金額に差が出ていると考えられます」と解説している。