8月2日に行なわれたスペイン戦。0−3で敗れ、パリ五輪の戦いは準々決勝で幕を閉じた。試合後、フラッシュインタビューに応えた大岩剛監督は「このチームを振り返ると?」と尋ねられると、言葉に詰まった。涙腺が緩み、被っていた帽子で目を覆い隠す。なんとか言葉を紡ごうとしたが、感極まった指揮官は「OK」と絞り出すのが精一杯だった。苦難の連続で五輪世代特有の問題に直面し、頭を抱えた日は一度や二度ではない。それ