朝鮮半島では昔から、春から初夏にかけて食糧不足が深刻化する「ポリッコゲ」(麦の峠)の季節を迎える。前年の収穫の蓄えが底をつき、初夏に麦の収穫が始まるまでの間、食べるものがなく、人々は飢えに苦しむ。韓国ではもはや死語に近いが、北朝鮮では現役の言葉だ。庶民はもちろんだが、かつて地方政府の幹部を務めていた高齢者も例外ではない。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。「一時は幹部だった老人たちも