『土佐日記』の筆者である紀貫之は「言葉のレボリューション」を起こしたおじさんであった(写真:みさご/PIXTA)日本語を母国語とする人にはなじみの薄い話題なのかもしれないが、近年では言葉を「中立化」させる動きが活発だ。その目的は言葉の性別をなくして、相手の立場にたち、相手が不愉快な思いをしないような表現を心がけるというもの。しかし、男性名詞と女性名詞が存在する、いわゆるロマンス諸語の場合、そうした「中