激しいボディコンタクトを受け、ボールを失うシーンを見るたびに、衰えを感じずにはいられなかった。浦和レッズの興梠慎三のことである。今季、北海道コンサドーレ札幌から復帰した興梠は、鋭い動き出しと巧みなフィニッシュワーク、そして身体の強さを生かしたポストワークを武器に、長くトッププレーヤーとして活躍してきた。J1通算163得点は大久保嘉人(191得点)に次ぐ歴代2位で、Jリーグ史上屈指のストライカーであるこ