疲れを知らないまま突き進むと、限界まで自分を追い詰め、大きなダメージを受けてしまうかもしれない。一方、やや怠け者で物事を早めに諦めて引き返す点を見極められる人の方が、穏やかな人生を無理なく生きることができる。そう述べるのは、作家の曽野綾子氏だ。『人生の疲れについて』(扶桑社刊)は90歳になった今も現役作家の曽野氏が、人生のさまざまな疲れについて、老いとの向き合い方についてつづった一冊である。■人生は