発音、文法は気にしない!カタコトでも伝わる英語術
「海外の人はみんな英語がきれいに発音できる」、そう思ってはいないでしょうか。
しかし、実際のところ、英語を母国語としていない国に行くと、お粗末な英語をしゃべる人は多く、お互い英語が苦手な状態で意思疎通をしようとするので変な顔もされないし、語彙が少なくても通じてしまったりします。
「カタコトでもいいからとにかく伝える努力をしよう」。そう呼びかけるのは、29歳のときにビジネスのために初めて本格的に英語の勉強を始め、その5年後にはグローバルの舞台で仕事をしていたという金田博之さん。
金田さんの近著『アジアの非ネイティブに学ぶビジネス英語速習術』(日経BP社刊)は、非ネイティブのアジア人たちの学習法を参考にした、英語習得術を明かした一冊。
ここでは、本書から、英語が苦手な人でも話せるようになるヒケツをご紹介します。
■あなたが英語を勉強する目的は何ですか?
英語を学習するときに、「きれいな発音じゃないと聞き取ってくれない」「文法が間違えていると恥をかく」と思って、正しい発音や文法を覚え込もうとしてしまう人はいるでしょう。
しかし、そこで考え直して欲しいのは、「なぜ自分は英語を勉強しているのか」ということ。目的を定めずに勉強を始めると、どのレベルまでいけばいいのか分からずに非効率なことをやってしまいがちです。
海外に一人で旅行できるようになりたい、外国人の結婚相手を見つけたい、もちろんビジネスで使うため、というのも目的になります。まず、自分は何のために英語を勉強するのかから明らかにしましょう。
■ゲリラ英語で通じるならそれでOK
英語を勉強する目的を「きれいな発音ができるようになるため」「文法を正しく覚えるため」と設定している人は、専門家でもない限りほとんどいないはずです。
大事なのはとにかく「伝えること」ということ。その目的が達成できれば、最初はカタコトでもいいのです。金田さんは知り合いの中国人に「カタコトだけど、どうやったら伝わる?」と聞かれたときに、「自分が強調したい中身をしっかり持ち、拙くてもいいからそれをはっきり伝えたら?」とアドバイスしたそうです。
自分が重要だと思う単語を並べるだけでも充分に伝わるもの。文法がめちゃくちゃな「ゲリラ英語」でもいいのです。
■ノンネイティブのアジア人に学ぼう!
この「ゲリラ英語」によって英語力をどんどん伸ばしているのが、シンガポール人、インドネシア人、韓国人、中国人といったノンネイティブのアジア人たちです。彼らはとても流暢な英語を話すのですが、そもそもスタートは日本人と同じなはず。しかし、とても効率的に英語学習をしていることに気づかされたといいます。
金田さんがインドネシアで出会ったツアーガイドは、何度も何度も観光客相手に同じことを話すことで英語を少しずつ覚えたそうです。さらに何度も話している言葉の類似語を覚えていけば確実に語彙は増えます。ツアーガイドには「たくさんの観光客と触れ合いたい」「自分の町の素晴らしさを伝えたい」という目的があり、それが英語の上達を支えたのです。
本書では日本人がとらわれがちな完ぺき主義から抜け出し、アジア人の実践主義を取り入れることを提唱しています。また、「リズム感を身につけるために、英語の歌をカラオケで練習する」「海外旅行で自分の英語力を試す方法」など、とてもユニークで誰でもできるやり方が詰まっていて、英語初心者でもとっつきやすいはず。
金田さんは本書を「失敗ありきの英語学習法」と言っているように、「失敗」から学べることはたくさんあります。ビジネスでも大丈夫。日本はそもそも英語を母国語としていないのだから、できなくて当たり前と考えて、カタコトでもどんどん自分の想いを英語にしてみましょう。
(新刊JP編集部)
しかし、実際のところ、英語を母国語としていない国に行くと、お粗末な英語をしゃべる人は多く、お互い英語が苦手な状態で意思疎通をしようとするので変な顔もされないし、語彙が少なくても通じてしまったりします。
「カタコトでもいいからとにかく伝える努力をしよう」。そう呼びかけるのは、29歳のときにビジネスのために初めて本格的に英語の勉強を始め、その5年後にはグローバルの舞台で仕事をしていたという金田博之さん。
金田さんの近著『アジアの非ネイティブに学ぶビジネス英語速習術』(日経BP社刊)は、非ネイティブのアジア人たちの学習法を参考にした、英語習得術を明かした一冊。
ここでは、本書から、英語が苦手な人でも話せるようになるヒケツをご紹介します。
英語を学習するときに、「きれいな発音じゃないと聞き取ってくれない」「文法が間違えていると恥をかく」と思って、正しい発音や文法を覚え込もうとしてしまう人はいるでしょう。
しかし、そこで考え直して欲しいのは、「なぜ自分は英語を勉強しているのか」ということ。目的を定めずに勉強を始めると、どのレベルまでいけばいいのか分からずに非効率なことをやってしまいがちです。
海外に一人で旅行できるようになりたい、外国人の結婚相手を見つけたい、もちろんビジネスで使うため、というのも目的になります。まず、自分は何のために英語を勉強するのかから明らかにしましょう。
■ゲリラ英語で通じるならそれでOK
英語を勉強する目的を「きれいな発音ができるようになるため」「文法を正しく覚えるため」と設定している人は、専門家でもない限りほとんどいないはずです。
大事なのはとにかく「伝えること」ということ。その目的が達成できれば、最初はカタコトでもいいのです。金田さんは知り合いの中国人に「カタコトだけど、どうやったら伝わる?」と聞かれたときに、「自分が強調したい中身をしっかり持ち、拙くてもいいからそれをはっきり伝えたら?」とアドバイスしたそうです。
自分が重要だと思う単語を並べるだけでも充分に伝わるもの。文法がめちゃくちゃな「ゲリラ英語」でもいいのです。
■ノンネイティブのアジア人に学ぼう!
この「ゲリラ英語」によって英語力をどんどん伸ばしているのが、シンガポール人、インドネシア人、韓国人、中国人といったノンネイティブのアジア人たちです。彼らはとても流暢な英語を話すのですが、そもそもスタートは日本人と同じなはず。しかし、とても効率的に英語学習をしていることに気づかされたといいます。
金田さんがインドネシアで出会ったツアーガイドは、何度も何度も観光客相手に同じことを話すことで英語を少しずつ覚えたそうです。さらに何度も話している言葉の類似語を覚えていけば確実に語彙は増えます。ツアーガイドには「たくさんの観光客と触れ合いたい」「自分の町の素晴らしさを伝えたい」という目的があり、それが英語の上達を支えたのです。
本書では日本人がとらわれがちな完ぺき主義から抜け出し、アジア人の実践主義を取り入れることを提唱しています。また、「リズム感を身につけるために、英語の歌をカラオケで練習する」「海外旅行で自分の英語力を試す方法」など、とてもユニークで誰でもできるやり方が詰まっていて、英語初心者でもとっつきやすいはず。
金田さんは本書を「失敗ありきの英語学習法」と言っているように、「失敗」から学べることはたくさんあります。ビジネスでも大丈夫。日本はそもそも英語を母国語としていないのだから、できなくて当たり前と考えて、カタコトでもどんどん自分の想いを英語にしてみましょう。
(新刊JP編集部)