はちみつってほんとに咳に効くの?「効く」―WHOも勧める

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研究でもはちみつは一時的に咳(せき)の症状を緩和し、特に子供にとってはむしろ市販薬よりも安全でしかもより効果的であることも示唆しています。

昔から、咳(せき)に苦しむ子供にお母さんはスプーン一杯のはちみつを飲ませ、子供がよく眠れるようにしていました。

甘いはちみつをもらった子供達はうれしいはずですが、何かこのはちみつが咳(せき)に効くという根拠はあるのでしょうか?

実は世界保険機構(WHO)も小児アメリカンアカデミーも、咳(せき)を緩和するのにはちみつを勧めているのです。

例えば、薬が入手しにくい発展途上国には咳(せき)を治すのにはちみつを飲むことを勧めています。証拠としては十分ではないかもしれせんが、特に子供の咳(せき)を治すのには何らかの効果が見られることを示唆しているわけです。

アメリカのある研究では咳(せき)の症状や、頻度、それによる苦しさなどを、デキストロメトルファン(咳止めに使われる材料)の服用や、何の薬も飲まないのに比べ、はちみつを飲むことの方が緩和される効果があることを証明しています。

また2012年の研究では300人の子供を4種類の違ったグループに分け、咳(せき)の治療をしました。3グループには異なる種類のはちみつを与え、もう一グループにはプラセボを与えたところ、どの種類のはちみつにおける治療も、プラセボよりはるかに効果があったことが分かりました。

子供へのせき止め効果として強調されていることが多いのですが、糖尿病など、はちみつを摂(と)ってはいけない人を除き、大人にも効果が持てるということです。

先の研究著者によると、はちみつには181種類以上の自然成分が含まれ、その抗酸化物質や抗菌物質が咳(せき)の緩和に効くのではないかということです。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:Does honey help relieve a cough?
http://www.abc.net.au/health/talkinghealth/factbuster/stories/2013/08/08/3820892.htm