そういや知らなかったよく見る「アレ」の名前

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そういやアレってなんて名前だっけ?アレアレ。弁当に入ってる醤油チュッチュや、トイレのズッポン、食パンの袋留めるアレアレ。

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よく見かけるけど名前は知らない「アレアレ」。

今回は気になる「アレアレ」をその由来あわせて、まとめて5つご紹介。

 
――食パンの袋の口を止めるアレ

正式名称:バッグ・クロージャー

クイック・ロック創立者のフロイド・パクストン氏が「りんごの袋詰め」の時、封を簡単にする道具として、飛行機での移動中ナイフとプラスティック片を用いて制作したものが最初。
後に、パン業界でも採用されるようになり、広く世界に広まった。日本ではクイック・ロック・ジャパン株式会社が販売している。

 
――弁当に入っている魚型をした醤油のチュッチュ

正式名称:ランチャーム

大阪の旭創業が1957年に商品化したもの。ポリエチレン製でできている。
醤油を入れる鯛型以外にも、豚型やボトル型などいくつかの型が存在する。

「ランチャーム」のネーミングは「ランチ(昼食)」+「チャーム(魅力)」を組み合わせた造語。

 
――トイレが詰まったときのズッポン

正式名称:ラバーカップ

トイレ詰まりが解消できる道具。トイレ以外にも流し台などの排水管の詰まりを直すことができる。

名称は、素材だった「ラバー」と、見た目の形「カップ」を組み合わせてできた和製英語。英語での正式名称はプランジャーという。

通称には「ズッポン」以外にも、「ギュッポン」「キュッポン」「ボンテン」「カッポン」「ガッポン」「スッポン」など様々なものがある。

 
――弁当に入っているプラスチックの緑のアレ

正式名称:バラン

大きな葉をした植物「ハラン」をまねて作られたもの。
もともとは「人造ハラン」と呼ばれていたらしいが後にハラン=バランとなり、人造もいつからか取れて「バラン」と呼ばれるようになっている。
そのため、現在では「バラン」が正解とされているが、本来に正せば「人造ハラン」が正解ともいえる。

 
――ストーブの灯油を入れるときのズポズポ

正式名称:石油燃焼機器用注油ポンプ

石油ポンプはドクター中松氏の発明品で、正式名称「醤油チュルチュル」と誤解している人が多いが、中松氏が発明したのは「石油ポンプの改良品」であり、一般に広く普及しているものは構造上中松氏の発明品とは異なる。

そのため、正式名称をよく「醤油チュルチュル」と誤解されているが、正しくは「石油燃焼機器用注油ポンプ」(JIS規格)。また、サイフォンの原理が応用されていることから、英語ではSiphon Pumpとも呼ばれている。
※文中では略して石油ポンプと表記しています。

 
以上5点紹介しました。
意外と知らなかったこと、知ってたけど間違いだったこと。ありませんでしたか?
実は私もつい最近まで石油ポンプはドクター中松さんの発明品だとばかり思っていました。
実際には、ドクター中松氏の発明品は、手押し型の石油ポンプにバネをつけてより使いやすくしたものだそうです。

(文:虹子)