先日「購買改革による第二成長期における収益力強化セミナー」というセミナーを実施しました。
お陰様で、会場は大盛況であり50名ほどのお申込みがあり、ご都合が悪くなられた方を除く35名の方々にご参加いただきました。

株式会社ぐるなびの小川様のご講演は非常に分かりやすく、かつ現場感覚にあふれるものでした。

私は「成長企業における支出管理の重要性」というタイトルで話をさせていただきました。
そこでも触れたことですが、まず、多くの企業で支出管理、購買改革を始める上で制約になるのは人員不足です。
その殆どの企業で共通して言えることは「購買部がない」ということです。

「購買部がない」企業の支出管理をどう進めていくかということですが、以下の3点のことを気をつけるのがよいでしょう。

一点目は「体制」作りです。
体制作りの上で重要なのは、各事業部門や各機能部門の中に購買担当(ソーシング委員、ソーシングコミッティでも呼び方は何でも可)なるものを設置し、部門内の契約業務担当者を設けることです。
総務部購買G(グループ)とか、経営企画部購買G(グループ)なる役割である方(多分貴方でしょう)が中心となり、全社のそれぞれの部門に購買機能をつくるのです。
購買G(グループ)は各部門の購買担当に対してガイドラインやルールを設定して展開したり、大きな全社横断的な費用のコスト削減活動を担当します。
つまりコミッティによる活動を進めるのです。
これであれば、部門の購買担当を専任化する必要もないので、あまり大掛かりな組織でなくてもスタートできます。

二点目は「ガイドラインやルールの作成/展開」です。
ここではベストバイルールを作りましょう。ベストバイルールとは、部門の購買担当に対して守らせるルールであり、例えば、相見積りの取得や交渉回数、価格妥当性の検証を行わせたり、ルール外購買に対しては厳しいルールを適用するなどの内容になります。

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