今シーズン、レアル・マドリーから放出されたハビエル・ポルティージョ(24=ナスティック)、ジュリオ・バチスタ(25=アーセナル)、ロベルト・ソルダード(21=オサスナ)が2007年に入ってから好調だ。3選手トータルで10ゴールをマークしている。それとは対照的なレアル・マドリー。今年に入ってからリーガ、国王杯でたった3ゴールしか挙げていない。

ポルティージョ:2ゴール、計5ゴール
昨シーズン、ポルティージョはレンタル先のブルージュで12ゴールをマークし、ベルギーリーグでの最優秀外国人選手に選ばれている。オーストリアでのプレシーズン合宿にも参加し、2ゴールをマークしたが、カペッロ監督から戦力外と見なされ、ナスティックへ移籍。ナスティックでは5ゴール(リーガで4ゴール、国王杯で1ゴール)を決め、今年に入ってからは2ゴールを挙げている。

バチスタ:6ゴール、計7ゴール
昨シーズン、バチスタはレアル・マドリーで3番目のゴール数(リーガで8ゴール、チャンピオンズリーグで1ゴール)を記録したものの、カペッロ監督の構想外となり昨夏にアーセナルへレンタル移籍。アーセナルでは17試合で7ゴールをマーク。1月にはカーリングカップ、対リバプール戦、対トッテナム戦で計6ゴールを挙げている。

ソルダード:2ゴール、計7ゴール
ソルダードは昨シーズン、トップチームで4ゴールをマーク。レアル・マドリー・カスティージャでは19ゴールを挙げたもののトップチームに留まることなく、レンタルでオサスナへ移籍。オサスナではレギュラーポジションを獲得し、今シーズンは20試合に出場している。1月には2ゴールをマークし、計6ゴールとなっている。

 得点力不足という深刻な問題を抱えるレアル・マドリー。特にホーム、サンティアゴ・ベルナベウでは10試合で12ゴールと顕著だ。これはリーガ過去75回でのチームワースト記録となっている。カペッロ監督の構想外となり放出されたフォワードが今年に入って着実にゴールを挙げているというのも皮肉な話だ。

(スペイン通信)