3日のチャールトン戦で1−0の勝利を収めたチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、7週間の負傷欠場から復帰したDFジョン・テリーのプレーに目を細めた。

 背中とふくらはぎの負傷で、予想外の長期離脱を強いられたチェルシーの大黒柱テリーが、MFクロード・マケレレに代わってピッチに入ったのは試合終了間際の88分。プレー時間はわずか数分だったが、指揮官にとって、キャプテンの復帰が持つ意味は想像以上に大きいようだ。

「ペトル・ツェホがゴールを守り、ジョン・テリーが最終ラインでプレーするのを目にして、ようやく安心することができた。不安定な戦いを続けた過去2ヶ月間のチェルシーとも、これでおさらばだ。マイケル・エッシェンがDFとしてプレーするものこれが最後になるだろう」

 さらにモウリーニョは、水曜日にスペイン代表との親善試合を控えたイングランド代表がテリーを招集したことについて、出場自体は承諾する姿勢を見せた。しかし、その起用法については、スティーブ・マクラーレン監督に十分な注意を求めた。

「テリーの状況について、マクラーレンとも話をした。ジョンがプレーできる状態であることも話してある。ただ、ジョンを起用する場合でも、まだ90分間は無理だし、特別なケアが必要だとも言ってある。それでも、私はイングランドを応援している。だから、ジョンが試合に出場することに異論はない」

 わずか数分ながら、頼れる大黒柱テリーの復帰は、闘将モウリーニョに自信を取り戻させたようだ。首位マンチェスター・ユナイテッドの試合が4日に予定されているため、暫定ながら勝点差を3に縮めたチェルシー。不安定だった守備陣を整備したディフェンディングチャンピオンが、本来の強さを取り戻せば、プレミアリーグの優勝戦線はますます加熱することになりそうだ。