リヨンは29日、ブラジル人MF、ファビオ・ドス・サントス・バルボサ(登録名はファビオ・サントス)の入団を発表した。契約は3年半。リヨンは、太腿の負傷で長期離脱となったアルー・ディアラに代わる守備的MFの獲得を急いでいた。

 リヨンは当初、元リヨンのジェレミー・クレマン(グラスゴー・レンジャーズ)にオファーを出したが、レンジャーズで一緒だったル・グエン監督のいるパリ・サンジェルマンにさらわれた。

 代わって浮上したファビオ・サントスは、リヨンが数年前から注目していた選手。クルセイロなどブラジル1部リーグで5シーズン86試合の出場経験をもつ。欧州ではポルトガルのナシオナルに在籍したこともあったが、活躍できず半年でブラジルに戻っている。リヨンのブラジル選手は、ジュニーニョ、クリスらに続き5人目となる。

 31日に期限を迎える冬の移籍市場で、リヨンは、左サイドバックのベラジ(セダン)、フォワードのバロシュ(アストン・ヴィラ)と合わせて3人の選手を獲得したことになる。しかしベラジは移籍元のセダンにレンタル、バロシュはカリューとのトレードで得ており、選手層が十分に厚くなったとはいえない。2つのカップ戦、チャンピオンズリーグとハードスケジュールが控えるだけに、故障者の回復が何より待ち望まれる。