リーグ・アン首位のリヨンは27日(第22節)、19位のニースをホームに迎えたが、1-1で引き分けた。リヨンはリーグ戦ではここ4試合勝ち星がない(2敗2分け)。

 リヨンのウリエ監督はこの試合、契約2日後の対ボルドー戦(24日)に途中出場したバロシュ(チェコ代表)を早くもスタメンで起用。新戦力によってチームに漂う重苦しい雰囲気の払拭を図った。前半40分、バロシュはその期待に応え、初先発でゴールを決めたが、ニースに先制点を許した5分後だった。

 同点で迎えた後半、ウリエ監督はジュニーニョに代えてティアゴを、バロシュに代えてフレッジを投入したが、結果として裏目に出た。後半82分に得たペナルティーをフレッジが外し、決定的な勝機を逃した。ジュニーニョは試合後、テレビのインタビューで交代に不満をもらしている。途中出場したティアゴが足首を痛めるという散々なおまけまでついた。

 ウリエ監督は試合後、レキップ紙に「まだ全面的に選手に信頼を置いている。確かに現在の技術、正確さ、効率の点で劣るが、プレーの基本はこれまでと変わっていない。結果が出ないのは心理的な影響があると思う。リヨンは勝つことに慣れてきた。いまは不調のときもあるということを受け入れ、それを乗り越えなければならない」と語った。

 昨年12月17日以来リーグ戦で勝ち星がないリヨンだが、第22節終了時点で2位に浮上したリールとの差はまだ13ポイントある。リールとは2月16日に対戦するが、その前には31日のマルセイユ戦(フランス杯)とリーグ戦2試合が控える。チャンピオンズリーグの対ASローマ戦(2月21日、3月6日)の合間にもリーグ戦が2試合。選手の疲労が気がかりだ。