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大統領選挙を終えて、SNSのプラットフォームにも分断が広がっている。イーロン・マスク氏が率いる「X」(旧ツイッター)のユーザーが、新興SNSのブルースカイなどに流出しているという。

大統領選挙後、Xからユーザーが大量流出?

イギリス紙・ガーディアンは13日、ソーシャルメディア「X」(旧ツイッター)に今後、投稿を行わないと発表した。「陰謀論や人種差別の投稿が多くあり、Xは有害なプラットフォームだ」と断じた上で、Xを率いるイーロン・マスク氏が「政治的な意見を形成している」と名指しで非難した。

アメリカ・NBCによると、大統領選挙翌日の11月6日、イーロン・マスク氏がツイッターを2022年に買収して以降、最多のユーザーが「X」から流出し、ブルースカイやスレッズなどの別のSNSの利用者が増えているという。

ブルースカイは2024年2月に一般にサービスを開始したソーシャルメディアだ。旧ツイッターに似た青がテーマカラーで、CNNによると、先週だけで新規登録者数は100万人に上り、総ユーザー数は1500万人を超えたという。

アメリカのニューヨーク・タイムズや元CNNの有名ジャーナリストらの一部が、Xからブルースカイへ自らのアカウントの移行を発表したほか、人気歌手テイラー・スウィフトさんやビヨンセさんらのファンがブルースカイに移行し始めていて、14日はサーバーに不具合が起きるほどだったという。

■XのCEO「ユーザーは過去最高を更新」と反論

一方、Xのリンダ・ヤカリーノCEOは「(Xの)ユーザーは過去最多を更新して、引き続き増加している。あらゆる関心、政党、視点に立つ全てのユーザーに取り、いつでも自由かつ安全にグローバルな会話に参加できる場所」であるとしている。

トランプ氏の旧ツイッターアカウントは、議事堂占拠事件を受け永久停止となっていたが、「言論の自由」を掲げるイーロン・マスク氏は22年11月、トランプ氏のアカウントを“復活”させた。

トランプ次期大統領はXでおよそ9500万人、イーロン・マスク氏はおよそ2億人のフォロワーを持つ。

大統領選挙後、言論空間の一つであるSNSのプラットフォームをめぐっても保守とリベラルの分断が今後、拡大しそうだ。