ガソリンを仕入れ値よりも安く販売したのは独禁法違反(不当廉売)の恐れがあるとして、公正取引委員会は7日、いずれも沖縄県に所在する石油製品販売会社の「永山石油」(沖縄市)と「エッカ石油」(浦添市)に警告した。

 また、不当廉売につながる恐れのある行為を行ったとして、周辺の2社に注意を行った。

 公取委によると、永山石油は沖縄市内で運営する給油所3カ所で、エッカ石油は北中城村にある給油所で、それぞれ仕入れ値を下回る価格でレギュラーガソリンを販売。周辺地域にある給油所の営業活動を困難にする恐れを生じさせた疑いがある。

 永山石油は「地域最安値」を掲げ、2〜6月の週末を中心とした特売日に1リットル148円で販売。エッカ石油も3〜4月の計4日間に1時間限定の「タイムセールス」を実施し、同132円で売っていた。

 両社は「厳粛に受け止める」「深くおわび申しあげる」とするコメントを発表した。