英国で上昇気流…23歳日本人MFに「衝撃を受けた」 OB驚嘆の精神力「コイツ、すごいなと」
負傷もあった平河悠が移籍後約3か月で初ゴール
イングランド2部ブリストル・シティに所属するMF平河悠は、10月19日に行われた第10節ミドルスブラ戦で移籍後初ゴールを記録するなど、チームで存在感を示し始めている。
FC町田ゼルビア時代に平河とチームメイトであり、自身も欧州でプレーした経験を持つ元北朝鮮代表FW鄭大世氏は、スポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、今後の平河のさらなる欧州での活躍に太鼓判を押している。
今夏の移籍市場で当時J1首位だった町田から、ブリストル・シティに移籍した平河。シーズン開幕直後は負傷もあり出遅れていたが、直近6試合のうち5試合で先発出場と、出場時間を伸ばしている。鄭大世氏は2021シーズン、2022シーズンとキャリアの最後を町田で過ごしており、2021年9月から特別指定で町田に在籍していた平河とチームメイトだった。
移籍後3か月での平河の初ゴールについて「時間がかかりましたね」と話した鄭大世氏は「どこに行ってもできるタイプ」と、23歳のアタッカーについて自身の見解を話した。
「最初に僕が衝撃を受けたのは、キャンプの時の鹿島との練習試合です。彼はサイドハーフのプレーヤーなのですが、サイドバックで使われたんです。その時点でサイドの攻撃的な選手は、自分の思い通りのポジションで起用されないとちょっとイヤじゃないですか。でも、そんなの関係なしに、守備もガンガン戦って、どんどん攻撃にも出ていったんです。相手にもおちょくってくる選手がいて、えげつないくらいに削られていたんです。普通ならバトルになるのですが、淡々と同じプレーを続けていて、人間的にも、実力的にも『コイツ、すごいな』と思わされました」
さらにプレー面についても称賛を続け「彼の場合はゴールも取れるし、ドリブルも行けるし、全力で下がれて、全力で上がれる機動力もある。絶対に(欧州に)行っても、成功して帰ってくるんだろうなと思っていました」と言い、メンタル面についても「精神的に弱いタイプだったら、うまくいかない時に落ちてきてしまう。でも、彼の場合、それは絶対にないです。うまくいっていない時も絶対にポジティブですし、自分の課題と向き合っていける。めちゃくちゃメンタル強いんです」と、欧州で活躍するために必要な素地がそろっていると強調した。(FOOTBALL ZONE編集部)