リバプール・遠藤航【写真:Getty Images】

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元川崎コンビ、中村憲剛氏と鄭大世氏がリバプール遠藤の立場に見解

 イングランド1部プレミアリーグで2位につけるリバプールは、現地時間10月30日にカラバオカップ4回戦でブライトンと対戦する。

 この試合ではリバプールの日本代表MF遠藤航とブライトンのMF三笘薫による日本人対決の実現も期待される。

 今シーズン、遠藤はアルネ・スロット監督が就任したリバプールで出場機会を減らしている。それでもカラバオカップ3回戦のウェストハム戦(5-1)では先発出場しているため、ブライトン戦でも引き続き、出番を掴む可能性がある。

 外から見れば出場機会を得られない難しいシーズンを送っている遠藤だが、現役時代に川崎フロンターレで共闘した元日本代表MF中村憲剛氏と元北朝鮮代表FW鄭大世氏は、スポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」内で、遠藤がこの先出場機会を増やしていくことを予想した。

 ここまでの公式戦出場が5試合、計86分にとどまっている遠藤だが、鄭大世氏は「遠藤はどこのクラブでも監督が代わった直後は最初、試合に出ないんです。でも、結局、何か月か経ったら試合に出るようになる。だから今は試合に出ていなくても、彼は監督が何を求めているかを常にずっと考え続けて、それに合わせ続けるんですよ。なので、そのうち出るようになると思いますし、この試合がきっかけになればいいですよね」と、リーグで6位につけるブライトンとの試合が大きなアピールのチャンスになると指摘した。

 スロット監督は、オランダ1部フェイエノールトで2022-23シーズンにリーグ優勝、2023-24シーズンにはKNVBカップ優勝と2つのタイトルを獲得して、今季からリバプールの監督に就任した。中盤の底には2人の選手を並べて、よりボールポゼッションを重視する戦いを見せているが、中村氏は「スロット監督はフェイエノールトで結果を残してきていて、その色が出ています」と指摘した。

 そして「(スロット監督から)ボランチに与えられたタスクみたいなものを、遠藤は今消化しているところなんだろうなと思います。今はファーストチョイスではありませんが、紅白戦で逆側のチーム、試合に出ていない選手のチームに入って、彼は何を監督が求めているかを見ていると思う。そういうところからちょっとずつスロット監督の欲しいプレー、要求しているプレーを出していければ、ずっとスタメンかは分かりませんが、自ずとローテーションの一角には入っていけるんじゃないかなと思います」と、今後の序列が上がっていくことを予想した。

 リバプールは30日にカラバオ杯でブライトンと対戦した直後には、11月2日に再びブライトンとリーグ戦で対戦する。ブライトンとのカップ戦で好プレーを見せられれば、同じ相手とのリーグ戦の出場機会獲得にもつながるかもしれない。27日に行われたアーセナル戦(2-2)を含め、リーグ戦では出場した3試合すべてが試合終了間際での投入になっている遠藤だが、ブライトンを相手に自身の価値を示せるかが注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)