大阪地検

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 家出した少女を大阪市内の雑居ビルに住まわせ、路上売春させたなどとして、営利目的誘拐や児童福祉法違反(有害支配)容疑などで逮捕された大阪市浪速区の無職の男(29)について、大阪地検が売春防止法違反(管理売春)で起訴したことがわかった。

 今月9日付。大阪府警は25日、少女を路上などへ車で送迎したとして、ドライバー役の20歳代の男2人も売春防止法違反容疑で書類送検した。

 府警によると、管理売春は女性が風俗店で不当に働かされるケースなどの適用が主で、路上売春を巡る適用は異例という。地検は、家出した少女に住居を与えることで支配下においた点を重視したとみられる。

 起訴状によると、起訴された男は昨年11月、当時16歳の少女を同市浪速区のビルに住まわせ、路上売春をさせたとしている。

 少女は家出中で、男らに声をかけられてビルに住み始めた。体調不良を訴えても売春を強要されたり、「勝手にどこかに行くな」と脅されたりするようになり、得た金の6割を徴収されていたという。

 府警は少女以外にも、ビルに宿泊や出入りをし、売春を指示されていた少女6人を保護した。