ライカカメラジャパンは10月25日(金)、ライカMシステム誕生70周年を祝したフィルムカメラ(ライカM-A)の特別限定セット「ライカM Edition 70」を発表した。世界限定250台で、2025年初頭に発売予定という。

1954年のフィルムカメラ「ライカM3」登場に端を発したライカMシステム。レンジファインダー(距離計連動式ファインダー)による撮影システムで地位を確立し、その後デジタル化を経ながらも、品質へのこだわりを貫くことで世界中の写真家から高い評価を受けてきた。

特別限定セットに加えて、高速ワインダー「ライカビットM」の新色、70周年記念書籍「LEICA M」、記念写真展の開催についても発表している。

特別限定セット「ライカM Edition 70」

ライカMシステムの誕生70周年を記念する特別限定セット。

フィルムカメラ「ライカM-A」、交換レンズ「ライカ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.」、高速ワインダー「ライカビットM」、フィルムコンテナ(フィルム付き)のセットとなっている。

ライカM-Aは機械式で露出計を持たない、2014年発売のフィルムカメラ。今回の限定モデルは特別なプラチナコーティングによる“高級感あふれる仕上がり”で、より高い耐久性も備えた。その特別な仕上げと時代を超越したデザイン、確立された技術力が1つになったカメラとしている。各セットにはシリアルナンバーが付される。

ライカストアで2025年初頭に発売予定。世界限定250台。

高速ワインダー「ライカビットM」の新色

手動の高速フィルム巻き上げに対応するワインダー。新たにブラックペイント、グロッシーブラックペイント、シルバークロームの3色を追加し、通常製品として発売する。

対応カメラは「ライカM-A」「ライカMP」「ライカM6」「ライカM7」「ライカM6 TTL」「ライカM4-P」「ライカM4-2」。

ライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店で2025年前半に発売予定。

70周年記念書籍「LEICA M」

ライカMシステム誕生70周年を記念したアニバーサリーブック。M型ライカの歴史を250ページ以上にわたって紹介する。

洞察に富んだエッセイ、歴史に残る名作写真、秘蔵の記録資料のほか、歴代のM型ライカの概説などを収録。「70年以上におよぶライカMシステムの開発について複雑かつ重層的な過程がさまざま
な観点から解説」しているという。

ライカストア、ライカオンラインストア、LFI(ライカ・フォトグラフィー・インターナショナル)のオンラインストア、および一部のライカ正規特約店で2024年11月に発売予定。

記念写真展

ドイツ・ウェッツラーのライカ本社で、大規模な展示を11月6日(木)から開催する。

歴史的に価値のあるM型カメラ、ライカMシステム製造の歴史を深く知ることができるオリジナルの文書、各時代のアイコン的な作品を展示する予定という。