石破茂首相は17日、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)メンバーらと首相官邸で面会する。

 複数の関係者が16日、明らかにした。首相は、拉致問題を政権の最重要課題に位置付け、「すべての拉致被害者の一日も早い帰国を実現する」との方針を直接伝える見通しだ。

 面会では、首相が唱える東京と平壌への連絡事務所設置について意見を交わす可能性がある。家族会からは、全被害者の一括帰国を前提に、日本による独自制裁の解除に反対しないとした運動方針の説明があるとみられる。

 首相は就任直後の今月2日、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟で、家族会代表の拓也さんらに電話で就任のあいさつをした。