Images Courtesy of Park Circus/Paramount

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鬼才クエンティン・タランティーノ監督作、1994年10月14日米公開の『パルプ・フィクション』は2024年で公開から30周年を迎えた。メインキャストの1人で、殺し屋のジュールス役を演じた、サミュエル・L・ジャクソンは、劇中の長いセリフを今でもしっかり覚えているようだ。SNSで、見事に完全再現する姿を披露している。

ロサンゼルスで起こった犯罪をオムニバス形式で展開する『パルプ・フィクション』は、タランティーノを時代の寵児たらしめた歴史的な一作。シャッフルされていた時系列が物語の最後で明らかになるアプローチや、名画へのオマージュ、個性的なキャラクターたちは今もなお、ファンからの絶大な人気を誇っている。

ジャクソンは自身のにて「俺はまだいけるぞ!!エゼキエル書25章17節。パルプフィクション30周年おめでとう」と投稿。ソファに腰掛け、リラックスした雰囲気を醸しつつ、ジュールスの名ゼリフをジャクソンは暗唱してみせた。

”The path of the righteous man is beset on all sides by the iniquities of the selfish and the tyranny of evil men.
心正しい者の歩む道は心悪しき者の利己と暴虐によって行く手を阻まれる

Blessed is he who, in the name of charity and goodwill, shepherds the weak through the valley of darkness, for he is truly his brother’s keeper, and the finder of lost children.
愛を善意をもって暗黒の谷で弱き者を導くその者に神の祝福を 彼こそ兄弟を守り迷い子たちを救う者なり

And I will strike down upon thee with great vengeance and furious anger those who attempt to poison and destroy my brothers.
私の兄弟を毒し滅ぼそうとする者に私は怒りに満ちた懲罰をもって大いなる復讐をなす

And you will know my name is the Lord when I lay my vengeance upon thee!”
私が彼らに復讐をなす時 私が主である事を知るだろう

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このは、ジュールスが人を殺す前に相手に言い放つ決まり文句。ボスからアタッシュケースを盗んだギャングのメンバーを、ジュールスとヴィンセント(ジョン・トラボルタ)がアパートで追い詰め、ジュールスは青年に「聖書を読みなおしたことがあるか?俺には暗記してる聖書の一節がある。エゼキエル書25章17節だ」と詰め寄る。

実は旧約聖書に記されているのは最後の2文だけで、その2文も実際の文面とは少し異なっており、ジュールスはほとんどデタラメで喋っているというのがポイントだ。このはタランティーノが敬愛する千葉真一主演のアクション映画『ボディガード牙』のナレーションなのだが、ジュールスが早口でまくし立てるだけでも凄味がある。劇中での、微妙な強弱やアクセントも再現したジャクソンが、最後に正面を向いてちょっと安堵の表情を浮かべているのもユーモラスだ。

2024年4月に開催された公開30周年特別上映会にも、ジャクソンは他キャストとともにしていた。『スター・ウォーズ』や『アベンジャーズ』シリーズなど、ハリウッドに欠かせない名優ジャクソンにとっても、『パルプ・フィクション』は忘れ難い作品なのだろう。

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