日本ハム・伊藤大海投手

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◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファイナルステージ 第1戦 ソフトバンク―日本ハム(16日・みずほペイペイドーム福岡)

 日本ハム・伊藤大海投手(27)が満を持して16日のCS最終S第1戦で先発する。

 新庄剛志監督(52)と相談し「日本シリーズに出られなかったらファーストで負けてもファイナルで負けても一緒」と第1Sのロッテ戦であえて登板を回避。チームは崖っぷちから2戦連続の逆転勝ちで福岡行きを決め「こっちが先に試合をしてるので、そのアドバンテージはこっちにある。このまま勢いに乗って思い切ってたのしんでいけたら」と腕をぶした。

 リーグ最終戦の8日・楽天戦以来、中7日でのマウンド。仲間を信じて、出番を待ちわびていた。「絶対回ってくるものだと思って準備していた。チームの気持ちが見えた(第1S)2つのゲームだった。そういう思いを背負っていきたい」と右腕。完全アウェーも予想されるが「今のファイターズだったら、一球で、一振りで球場の雰囲気を変えてしまうような、そんな不思議な雰囲気を持っている。それを発揮できればこっちのペース」と自信をたぎらせた。

 ボスから監督室に呼ばれ、最終Sでの先発を決めたのは14勝目を挙げた9月26日・楽天戦の翌日。「監督と相談して、僕も監督も同意見だった。提案もあった中で『僕も本当にそう思います』と」。ソフトバンク戦は7月から自身4連勝中。みずほペイペイは3登板で2勝無敗だ。「データはもう関係ない。現に(リーグ)優勝したのはホークスなので、その悔しさをぶつけながら、たのしみながら勝負できたら」。頼れるエースが王者に真っ向勝負を挑む。