【必読マニュアル】レトルトカレーの選び方 価格?辛さ?こんな基準をおススメしたい!
みなさんはレトルトカレーを、どんな基準で選んでますか?価格、辛さ、商品名などなどいろいろあるでしょうが、これからは、こんな選び方をオススメしたい。それが……本文をどうぞ!
パッケージ側面を見よ!
レトルトカレーを選ぶ時、これを見てから選んでほしい。それがパッケージ側面などにある「原材料名」だ!!
使われた食材が、原材料に占める割合の多い順(ここが重要!)に記載されている小さな活字群。なにしろここを読み解けば、そのレトルトカレーの中に介在するカレーの宇宙が見えてくる。
わかりやすい例をひとつ。売り上げトップクラスのハウス「カリー屋カレー」。この中辛と辛口。その違いを聞かれれば、辛さの違いとしか答えようもないが、原材料にはもっと複雑な世界が隠れている。
中辛と辛口では、表記の順番が変わる!
中辛の原材料名は「野菜(じゃがいも、にんじん)、小麦粉、牛肉、牛脂豚脂混合油、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖、トマトペースト、カレーパウダー、食塩、でんぷん、しょう油、香辛料、ガーリックペースト、みそ、オニオンパウダー、酵母エキス、チキンブイヨン、ガーリックパウダー、ビーフ風味調味料…(以下続く)」
だが、これが辛口になると、まず2番手の小麦粉と3番手牛肉の順番が入れ代わり、6番手のトマトペーストと7番手のカレーパウダーの順番も入れ代わる。さらに後半の「チキンブイヨン、ガーリックパウダー、ビーフ風味調味料」という味のベースを決めるトリオの順番が「ガーリックパウダー、ビーフ風味調味料、チキンブイヨン」に変更。
これをアイドルグループで考えてみるとよくわかる!
グループ全体にまろやかなハーモニーを生む小麦粉ちゃんを重要視していた中辛に対し、辛口ではハーモニーより牛肉ちゃんの存在感を前面に。
さらに中辛では爽やかなトマトちゃんを推していたのに、辛口では刺激的なカレーちゃん推しとなったのだ。バックダンサーのリーダーも、なんでもこなすチキンちゃんから、個性的なガーリックちゃんに任せ、さらにチキンちゃんは、ビーフちゃんよりも後に追いやられる始末!
同じ種類のレトルトカレーの中辛と辛口。わずか一段階の辛さの違いだが、原材料を読み解くと、こんなドラマがあったのだ。そして味わいの違いも立体的に見えてくる。
カレーパウダーは何番手か?
さらに原材料名の中から、アナタの推しメンを見つけると、好みの品が一層絞れる。
まずは常にセンター争いをしている野菜類、肉類、小麦粉あたりから推しメンを選ぶのもいい。リーダーとも言えるカレーパウダー(カレー粉とも表記)ちゃんが何番手にいるかを見るのもいい。ちなみに辛さが売りの江崎グリコ「ビーフカレーLEE 辛×30倍」はカレー粉ちゃんが4番手だ。「カリー屋カレー」では使用されていないが、オニオンソテーちゃんは多くの製品でサブリーダー的ポジション。彼女の位置にもこだわりたい。
さらなる通は選抜メンバー(ま、1番手から10番手あたりが選抜ってことスかね)以外に推しメンを見いだす。「カリー屋カレー」に使われている、しょうゆちゃんにみそちゃん。親しみやすい味を演出する彼女たちがいなけりゃ買わないなんてこだわりもいい。
数々のレトルトカレーの原材料名を見れば、生クリーム、昆布エキス、ココナッツミルク、りんごペーストにバナナフレークなどなど、気になるメンバー勢ぞろい。そんな自分だけの推しメンを見つけ、レトルトカレーを選べ!
撮影・取材/カーツさとう
※2024年9月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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