こちらは「くじら座(鯨座)」の方向約2億2000万光年先の棒渦巻銀河「NGC 521」です。地球に対して正面を向けた位置関係にあるフェイスオン銀河のひとつで、棒状構造がある明るい中心部分と、その周りを取り巻く渦巻腕(渦状腕)の様子がよくわかります。


【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された棒渦巻銀河「NGC 521」(Credit: 国立天文台)】

この画像は、国立天文台(NAOJ)ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」に設置されている超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC、ハイパー・シュプリーム・カム)」を使って撮影されました。


渦巻銀河全体のうち半分から3分の2程度は中心に棒状構造を持つと考えられており、天の川銀河もその1つです。他の銀河から見た天の川銀河も、もしかしたらこのような姿に見えるのかもしれません。


冒頭の画像は国立天文台から2024年9月18日付で公開されています。


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NAOJ - 渦巻銀河 NGC 521

文・編集/sorae編集部
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