XFN-ASIAによると、スウェーデンの通信機器大手エリクソンは、中国向け第3世代(3G)携帯電話の開発にあたり、通信規格を中国独自の規格であるTD-SCDMA方式に集中して、設備投資を拡大する意向を明らかにした。米国などの国際規格であるCDMA-2000方式は断念する。これは同社中国現法のエリクソン・グレーター・チャイナが明らかにしたもの。エリクソンは、2005年5月に業務提携を結んだ中国の大手通信機器メーカー、中興通信(ZTE)との協力関係を強化し、TD-SCDMAの基地局建設やTD−SCDMA方式を採用した携帯電話関連製品の開発を促進する。エリクソンは南京にTD-SCDMA関連の研究所もすでに持っている。

  中国の電話会社は、来年に3G携帯電話のサービスを開始し、北京オリンピックが開催される2008年をメドに本格的な普及を目指している。TD-SCDMAの試験運用は、中興通信のほか大唐電信中国普天華為技術が山東省青島や河北省保定、福建省アモイに基地局を合計約100カ所建設して、行われている。【了】

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